『ほろよい薬膳』刊行記念「薬膳おつまみで日本酒を健やかに楽しむ」イベントのお知らせ

yakuzenotumami

お酒を飲みたいけれど、体調が気になる……そんな人のために、お酒と料理をこよなく愛する薬膳料理家・鳥海明子さんが薬膳おつまみのレシピ本を出版しました。
薬膳といっても身近な食材を使った手軽に作れるおつまみばかり。心と体をほぐしてくれるお酒やワインと味わうことで、晩酌を健やかに楽しめる一冊です。

本書の刊行を記念して、著者によるトークイベントを開催します。
ゲストにお迎えするのは、上質な純米酒を探し求めて蔵元を応援し、日本酒関連の本も執筆されている酒食ジャーナリストの山本洋子さん。
お酒にも食事にも詳しいおふたりに、おいしくて役に立つお話をしていただきます。
日本酒が好きな人はもっと、苦手な人はきっと好きになる!楽しい話題が盛りだくさんです。
ぜひご参加ください。

【日付】2015/09/19 (土)
【時間】15:00~17:00 (14:30開場)
【場所】本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
【入場料】1,800円(日本酒+おつまみ付き)+500円/1 drink order

詳しくはこちら:http://bookandbeer.com/event/20150919b_yakuzenotsumami/

61587_ほろよい薬膳_high
『ほろよい薬膳』
鳥海明子/著
2015年9月7日発売
Amazon:http://www.amazon.co.jp/dp/4416615876

橋下氏の「奥の手」は何か?―真田幸村に学ぶ戦略の磨き方―

2015.09.04 読み物

●橋下氏は現代の「真田丸」を築けるか

維新の党を離党した橋下徹大阪市長は、松井一郎大阪府知事とともに10月にも国政新党を設立すると発表した。5月の住民投票にて僅差で否決された「大阪都構想」を再び公約に掲げ、11月の大阪府知事、大阪市長ダブル選挙に臨む構えだ。
再び熱戦の舞台となることが確実となった大阪で、ちょうど今から400年前に華と散った武将がいた。真田幸村だ。大坂夏の陣、徳川家康をあと一歩まで追い詰めた末の討ち死にであった。その幸村が大坂冬の陣にて築いた出城が「真田丸」だ。圧倒的不利な状況にも関わらず、真田丸を拠点にした巧みな戦いによって相手に大打撃を与え、徳川方との講和へと持ち込んだ。小が大に勝るための必殺の戦略・真田丸作戦。2016年のNHK大河ドラマのタイトルでもある見事な作戦だ。しかしその実現への道のりはけっして平坦なものではなかった。

●幸村が信頼されていたら、「真田丸」は生まれなかった

橋下市長が推進する大阪都構想と同様、最初は、幸村の戦術提案は却下されている。
大坂の陣前夜、徳川から戦いを起こされた豊臣方は、各地の大名や武士たちに防戦の協力要請をした。しかし徳川支配が固まってきた時代に、今さら豊臣のために働こうという大名などいるはずもなかった。戦国時代が終わり、仕事にあぶれた浪人たちが大坂城に集まってきただけだった。
大坂城内での軍議で、幸村はただ籠城するのではなく、討って出ることを提案した。攻めの姿勢が、まだ態度を決めかねている武士たちを味方に引き寄せるはずだと力説した。しかしこの提案はあえなく却下され、籠城策が決まった。幸村はこのとき討ち死にを覚悟したという。
家康率いる徳川方が大坂城を包囲したころ、幸村はまた提案。敵の陣地が整わないうちに夜討ちをかけて大打撃を与えるという策だ。しかしこれも受け入れられなかった。幸村の頭はさらに回転速度を増す。大坂城唯一の弱点である南側に出丸を築き、そこを拠点に戦うことを提案し、これは受け入れられた。幸村の奥の手、「真田丸」である。
小さな城やとりでにこもり、大軍を迎え撃ち、奇策を用いて相手に大損害を与える戦法は、味方の信を得られなかった男の苦肉の策だったのだ。

●人が民意を得るのではない、「大義」と「策」が民意を得るのだ

幸村はなぜ味方から信頼されなかったのか。それは幸村の兄やおじが、徳川方についていたからだ。豊臣側についた幸村は最初、徳川のスパイではないかと疑われていた。しかし真田丸の攻防を通して、幸村はしだいに信を得ていく。それは幸村が掲げた「大義」に人々が共感し、そして何よりも、練り上げた作戦が見事だったからである。

「幸村が率いたのは約五〇〇〇の兵である。ほとんどが、全国から集まった浪人たちであった。それでもわずかの間に、幸村の統率のもと、徳川軍を一方的に痛めつけた。なぜ幸村の統率力は見事だったのか。一つは、その作戦の見事さだ。この人を信じていけば必ず勝つと思えたのがあげられる。もう一つは、幸村の掲げる大義と、幸村の人格を見て、その通りだと信じ、自分の戦いに誇りと意義を見出すことができたということだろう。この人について行けば、意味ある人生だったといえると思えたのだ」(『真田幸村 逆転の決断術』より引用)

『吉田松陰の名言100』『武士道の名言100』などの著作がある野中根太郎氏が10月に刊行する最新刊、『真田幸村 逆転の決断術 相手の心を動かす「義」の思考方法』では、真田幸村の下した数々の決断をひも解き、その背景にある哲学を解き明かしている。
大阪都構想。5月の住民投票での否決後、橋下氏は反対派との対話をしてこなかった。潔く負けを認め、政界を去るとまで言い切ったのだ。それが数ヶ月して息を吹き返した。大阪都構想が「真田丸」になり得るかどうか。そこに大義があるのか、そして策に磨きをかけ、人々が「ついていきたい」と思えるアイデアになり得るのか、成否はただその二つにかかっている。演説のうまさや人柄にごまかされてはいけない。私たちは、400年前の大坂に散った勇将の生き様から、本当に「大義ある策」とは何かを考え直さなくてはならないのではないだろうか。

<関連書籍>
71595_真田幸村 逆転の決断術_帯有_high
『真田幸村 逆転の決断術』相手の心を動かす「義」の思考方法
野中 根太郎/著
2015年10月9日発売予定
Amazon:http://www.amazon.co.jp/dp/4416715951

鳥たちが成し遂げてきた進化がみえる『世界の美しき鳥の羽根』(藤井幹)

71553
「鳥類が鳥類であるゆえん、この特徴があれば鳥類だと言えるものって何?」

もし、誰かにそう聞かれたら、あなたは何と答えるだろうか。空を飛べること?嘴があること?細かく挙げれば色々出てきそうだが、私なら迷わず「羽根(羽毛)を持っていること」と答える。羽根は鳥類だけが持ち、鳥類はみな羽を持っている。鳥類が鳥類であるために欠かすことができない存在、それが羽根なのである。
(本書「はじめに」より抜粋)

恐竜の時代から居た鳥類は、現代まで途切れることなく世代交代し、進化し続けてきました。
飛翔、保温、生活のスタイルに合わせた機能的な羽根や、触覚を司る羽根、自分をアピールする羽根に至るまで、すべてを羽根で作り出してきたのです。その、進化の立役者とも言える美しい羽根たちを写真とイラストでご紹介。色や形、構造など鳥の羽根の美しさの裏側にある進化の謎に迫ります。

<鳥の羽根豆知識>
・世界一長い羽根は?オナガドリの尾羽ですが、これは人工的に改良されたものです。野生種では、カンムリセイラン。その尾羽は170cmを超えます。
・Nipponia Nipponという学名のトキ。その名のとおりトキの色の羽根は、繁殖期になると黒くなります。皮下からの黒い分泌物をこすりつけ黒く染めることで目立たないようにするのです。胎内物質で色を塗る鳥は、おそらくトキだけといわれています。本書では、トキ色の羽根はもちろん、貴重な繁殖期の羽根も掲載。
・フキナガシフウチョウは、まさに吹き流しのような長い羽根を頭部から突き出しています。羽根といっても、甲虫の外翅のように硬く、オパールのように輝いています。この貴重なフキナガシフウチョウの撮影は、国立科学博物館にご協力いただきました。大きな剥製の収蔵室に保管されているフキナガシフウチョウを見たとき、みんな「おおー!」と声をあげるほどユニークな形の羽根でした。

世界の美しき鳥の羽根
藤井幹/著
Amazon:http://www.amazon.co.jp/dp/4416715536