星空のタイムラプス撮影では、撮影スケジュールや撮影時間、機材など静止画撮影とくらべてさまざまな制約が多くなる。そのタイムラプス撮影を北アルプスで挑戦した模様を11月号p.039~041で紹介。天文ガイドYouTubeチャンネルで動画も公開中!
タイムラプス撮影に精力的に取り組んでいる須永 閑氏が、真夏の北アルプスでタイムラプス動画の撮影に挑戦。双六岳と樅沢岳の間に位置する双六小屋、常念岳に近い常念小屋、爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳の間に位置する冷池山荘のテント場での撮影を行なった。
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常念岳山頂から眺める槍・穂高連峰。一の沢の登山口から約5時間半で山頂に辿り着くことができる。ここからは北アルプス主脈の眺めがすばらしい。終始雲の多い一日だったが、雲のダイナミックな動きを撮影することができた。タイムラプスでは雲も主役の一つである。
冷池山荘のテント場から撮影した東の空。ここのテント場からの展望はすばらしい。ダイナミックなタイムラプス動画を夜明けまで撮影できた。夜中から日の出にかけて撮影する場合、途中までマニュアルで撮影し、薄明が開始したらタイミングを見計らって絞り優先AEに切り替える。途中でカメラに触れるとブレが生じるが、多少のブレであればAdobe After effectsやPremiere Proのワープスタビライザーなどで補正することができる。
夕飯の準備。少しでも重量を軽くするために、調理器具はバーナーとヤカンのみ持参。夕食はアルファ米を使った保存食に味噌汁、食後にコーヒーとゼリーで簡単に済ませた。たいていの山小屋ではお昼の時間帯だけではあるが、ラーメンやカレーを提供している。荷物を少なくしたいので、多少割高でも昼食は山小屋で頂いた。これがおいしい!
持参したSDカードは128GBを4枚、32GBを1枚。基本的にすべてRAWで撮影をするが、日中の撮影では容量節約のためにJPEGで撮影することもある。RAWで撮影した場合、128GBの容量があっても1,500枚ほどしか撮影ができないため、あっという間に使い切ってしまう。次回までには追加であと2枚揃える予定でいる。