■p.24-25「ASTRO NEWS」
『天文ガイド』6月号p.24-25「ASTRO NEWS」にて、本文の重複がございました。読者の皆様、関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
トピック「巨大ガス惑星の新たな形成モデル」の正しい内容は以下です。
恒星を回る巨大ガス惑星は,原始惑星系円盤の中のガスを大量に集めることでできたと考えられている.しかし,それをモデル化してコンピューター・シミュレーションを行なうと,惑星は原始惑星系円盤を構成するガスの抵抗を受け,大きく成長する前にらせん状の軌道を描いて中心の恒星に落ちてしまう.これを「惑星落下問題」という.
東北大学の研究者を中心とした研究チームは,惑星形成過程における新たなモデルを構築することで,この問題が自然に解消されることを検証した.チームが最新の数値流体計算に基づいたモデルを構築したところ,惑星が周囲のガスを集めることでガス密度が低下し,惑星が受ける抵抗が大幅に減少することが無理なく導かれた.また,このモデルでは,実際に観測される原始惑星系円盤の総質量から,巨大ガス惑星の質量分布を再現することにも成功した.
この研究で,巨大ガス惑星については,惑星落下問題を解消するひとつのモデルが得られたことになる.チームは,モデルをさらに発展させることで,地球程度の大きさを持つ惑星の落下問題を解決するモデルの構築を目指している.
■p.86-89「メガ・コンステレーションの功罪」
『天文ガイド』6月号 p.86-89「メガ・コンステレーションの功罪」にて掲載した大石雅寿さんのプロフィールに誤りがございました。以下に訂正し、読者の皆様、関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
(誤)
国立天文台 天文データセンター准教授
(正)
国立天文台 天文情報センター・周波数資源保護室 特任教授・室長