2011年4月の星空

春霞に加え、黄砂の影響もありおぼろな春の星空ですが、東の地平線から次々と現れる春の星座たちを、北斗七星からつながる春の大曲線をたどり描くのは楽しいものです。桜も咲いて、夜風に吹かれてのスターウオッチングも心地よい季節となっていますが、花冷えという言葉もありますように、まだまだ防寒には注意が必要です。宵の東の空には、4月5日に衝を迎えた土星が観望好期を迎え、おとめ座のスピカと並んで輝いています。

同じ星空が見える時刻

  • 3月中旬22時頃
  • 4月上旬21時頃
  • 4月中旬20時頃
  • 4月下旬19時頃

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図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表しています。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます。この全天星座図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています。

ここに揚げられている星座図は、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

この観測ガイドは「月刊天文ガイド」本誌に掲載されたものです。詳しくは本誌をご覧下さい。
誠文堂新光社