2月22日に小惑星リュウグウへのタッチダウンに成功した「はやぶさ2」。そのタッチダウンの様子を詳しくとらえた動画が公開されました。
動画では、「はやぶさ2」のサンプラーホーンがリュウグウにタッチダウンをした後、リュウグウ表面の砂や岩塊の破片らしきものが、舞い上がり、散らばる様子がとらえられています。「はやぶさ2」プロジェクトチームはこの様子を「まるで紙吹雪のように舞い散っている」と紹介しました。
タッチダウン以前の観測から、小惑星リュウグウの表面はボルダーと呼ばれる岩塊に覆われ、ゴツゴツしていることがわかっていました。今回の動画でとらえられた様子から、リュウグウ表面の物質は、岩塊だけではなく、砂のような細かい粒子も多く存在していること、またタッチダウンにより岩塊が破壊され、板状の破片のようなものが、かなり上空まで舞い上がっているらしいことがわかってきました。「はやぶさ2」プロジェクトチームは、この予想外の結果に驚くとともに「初めて動画を見たときは感動した」とコメント。「小惑星表面に直接接触し、その反応を示す非常に貴重なデータ」と評価しています。
「はやぶさ2」は今後、インパクターと呼ばれる衝突装置を小惑星リュウグウに打ち込み、人工クレーターを生成する運用に入ります。人工クレーター生成は4月1日の週が予定されています。