日暮れがひところよりずいぶん遅くなってきているのが実感できるこのごろですが、事実3月21日が春分の日なので、それも当然のことといえます。
今月の宵空で目を引くのは、何といっても日暮れ前の夕焼け空で輝く2つの明るい星の存在でしょう。下方の明るい星が宵の明星の金星で、 上方の少し小さめの星が太陽系最大の惑星である木星です。両惑星とも群を抜いて明るいので、 西空がまだ明るいうちから人目を引いています。 しかも、月末ごろにかけてその間隔を狭めてきて、 3月2日には大接近、ほとんどくっつかんばかりになって人々を驚かせることでしょう。
その接近といえば、2月11日ごろ宵の頭上のおうし座で赤く輝く火星にC /2022 E3(ZTF)彗星が近付く様子も双眼鏡での見ものとなります。