5月といえば、さわやかな初夏の印象が強いのですが、近年では、5月に入ると突如、夏本番のような暑さになることがあり、戸惑ってしまいます。
6月には夏至を迎えるとあって、5月は日々夜が短くなっていくのが実感されます。夕方、天文薄明が終了するのは20時~20時30分過ぎで、明け方の3時10分~2時45分ごろには天文薄明が始まり、暗夜は7~6時間ほどしかありません。
21時ごろには、真南の空には春の大三角が輝き、北から南へ春の大曲線が見えています。春の星座には1等星が3つしかありませんが、西の空低いところには、まだ冬の1等星、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラが見えており、反対側の南東の空には夏の1等星、さそり座のアンタレスが、北東の空にはこと座のベガ、はくちょう座のデネブと。合計9個の1等星が空に大きく散らばって空を飾ります。