2019年2月の星空
2月の声を聞くと、日暮れがひところよりずいぶん遅くなってきていることが実感されるようになってきます。とはいえ、2月上旬の立春のころは、一年中でもっとも寒さの極まるころなので、防寒対策には万全を期したいところです。そんな夕暮れの西空で、まず注目したいのは、赤い火星の輝きです。近くに明るく星がないので、一等級の火星の姿はひと目でわかります。肉眼ではそれだけのことですが、双眼鏡を向けるとすぐそばに5.8等の天王星が並んでいることがわかります。天王星にまだお目にかかったことがないという人には、天王星の姿を見るには絶好のチャンスとなります。望遠鏡で高倍率にして見ると天王星の青緑色がかった小さな円盤像もわかります。
同じ星空が見える時刻
2月上旬:21時ごろ
2月中旬:20時ごろ
2月下旬:19時ごろ
星座図の見かた
図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表します。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます(この図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています)。
この図では、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。