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— 月刊 天文ガイド (@tenmonguide) July 2, 2026

2026年7月の星空

 7月は梅雨の終盤を迎え、地域によっては激しい雨が続く一方、梅雨明けとともに本格的な夏が訪れる季節です。日中は強い日差しが照りつけますが、晴れた夜には1年でも屈指の美しい星空が広がります。夜空には春から夏への季節の移り変わりがはっきりと表われ、西の空には春の大三角が傾き、東から南の空には夏の大三角が高く輝きます。天の川も見ごろを迎え、南の空ではさそり座といて座が天の川を彩る、夏ならではの壮大な眺めを楽しむことができます。
 7月の惑星では、宵の西空で金星がひときわ明るく輝きます。上旬にはしし座の1等星レグルスに接近し、17日ごろには細い三日月が加わって、美しい共演を見せます。日没後の西の低空で楽しめるため、西の空が開けた場所で観察するとよいでしょう。
 一方、明け方の空では火星が見どころです。4日ごろには天王星と接近し、双眼鏡や小型望遠鏡なら同じ視野で観察できます。さらに12日ごろには細い月、火星、1等星アルデバラン、プレヤデス星団が東の低空に集まり、にぎやかな夏の明け方の天体ショーが楽しめます。
 土星も観望シーズンへ向かいつつあり、深夜には東の空から昇り、明け方には高く輝きます。8日には月齢23の細い月が土星に接近し、環をもつ土星と月の共演が楽しめます。望遠鏡では、少しずつ見やすくなってきた土星の環も観察できるでしょう。
 このほか、5日ごろにはミラ型変光星・かんむり座S星、15日ごろにはいて座RR星が極大光度を迎え、赤く輝く姿を双眼鏡や小型望遠鏡で楽しめます。また24日には小惑星ジュノーが衝を迎え、一晩中観察しやすい条件となります。
 七夕の季節を迎える7月は、夏の星空への期待が高まる一方で、梅雨空の影響を受けやすく、星を見る機会が限られる月でもあります。晴れ間に恵まれた夜には、夏の天の川や明るい惑星たち、そして月と星々が織りなす美しい共演を眺めてみてください。

同じ星空が見える時刻

7月上旬:22時ごろ
7月中旬:21時ごろ
7月下旬:20時ごろ

星座図の見かた

図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表します。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます(この図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています)。
この図では、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

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