12月に入るとあちらこちらでクリスマスソングが流れ、すっかり葉が落ちた街路樹の枝や幹をイルミネーションが彩り、冬の到来を感じさせます。それとともに、朝が遅く、日没が早くなったと感じられることでしょう。12月22日は冬至で、1年で1番夜が長く、昼が短い日です。東京における昼間の時間は9時間44分21秒ほどで、夜は14時間15分39秒にもなります。ただ、日の入りの時刻がもっとも早いのは冬至ではなく、その約半月前の12月6日で、冬至より太陽は約4分早く沈みます。一方、日の出の時刻がもっとも遅いのは、冬至の半月ほどあとの1月7日で太陽は冬至より約4分遅く昇ります。
冬の長い夜が始まるころ、西の地平線上には、はくちょう座がくちばしを下に逆さに立ち、北十字星とよばれる姿を印象づけます。また、東の空には冬の星座が姿をそろえ、にぎやかに空を飾り、天頂付近には木星が明るく輝いています。
そして、12月最大のイベントは「ふたご座流星群」です。今回は最良の観測条件となっています。