Tweets by tenmonguide

2023年2月の星空

 日暮れがひところよりずいぶん遅くなってきているのが実感できるこのごろですが、事実3月21日が春分の日なので、それも当然のことといえます。
 今月の宵空で目を引くのは、何といっても日暮れ前の夕焼け空で輝く2つの明るい星の存在でしょう。下方の明るい星が宵の明星の金星で、 上方の少し小さめの星が太陽系最大の惑星である木星です。両惑星とも群を抜いて明るいので、 西空がまだ明るいうちから人目を引いています。 しかも、月末ごろにかけてその間隔を狭めてきて、 3月2日には大接近、ほとんどくっつかんばかりになって人々を驚かせることでしょう。
 その接近といえば、2月11日ごろ宵の頭上のおうし座で赤く輝く火星にC /2022 E3(ZTF)彗星が近付く様子も双眼鏡での見ものとなります。

同じ星空が見える時刻

2月上旬:21時ごろ
2月中旬:20時ごろ
2月下旬:19時ごろ

星座図の見かた

図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表します。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます(この図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています)。
この図では、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

最新号|PICK UP|今月の夜空|関連書籍|ONLINE STORE|電子版について|投稿・お問合せ|広告のお問合せ
Copyright © 2023 Seibundo Shinkosha Publishing Co.,Ltd. All rights reserved.