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— VKCh (@tenmonguide) June 4, 2026

2026年6月の星空

 6月は春から夏へと季節が移り変わり、日ごとに暑さが増していく時期です。木々の緑は深まり、日差しも力強さを増していきます。6月21日の夏至には北半球で1年でもっとも昼が長くなり、東京では日の出が4時25分、日の入りが19時00分となります。昼の長さは14時間35分に達し、夜はわずか9時間25分しかありません。星空観望を楽しむ人にとっては、夜の短さが少々悩ましい季節といえるでしょう。
 しかし、2026年6月の夜空には見逃せない天文現象があります。まず注目したいのは金星です。今月の金星は日没時の高度が1年でもっとも高くなり、約1ヵ月にわたって30°前後の高さで西空で明るく輝きます。宵の明星として存在感を放ち、観察の絶好期となります。また、水星も16日に東方最大離角を迎え、夕方の空で今年もっとも観望しやすい条件となり、水星を見つける絶好のチャンスです。
 9日には、惑星の中でもっとも明るい金星と2番目に明るい木星が大接近します。肉眼でもひと目でわかるほど印象的な光景となり、双眼鏡を使えばさらに美しい眺めを楽しめるでしょう。望遠鏡では、半月状に見える金星や縞模様をまとった木星、その周囲をめぐるガリレオ衛星の姿も観察できます。
 さらに16日から18日にかけては、細い月が水星・木星・金星の並びの中を通過します。16日は月齢1.3の細い月と3惑星が並び、17日には三日月が木星に接近、18日には月と3惑星が斜めに連なる美しい光景が見られます。夕暮れの西空を彩るこの共演は、今月屈指の見どころです。
 また、19日から20日にかけては、かに座のプレセペ星団の近くを金星が通過します。プレセペ星団は肉眼では見つけにくいものの、双眼鏡を使えば小さな星ぼしが集まる姿を楽しむことができます。短い夜の続く季節ではありますが、6月は明るい惑星たちが主役となり、夕空に華やかな天体ショーを繰り広げてくれるでしょう。

同じ星空が見える時刻

6月上旬:22時ごろ
6月中旬:21時ごろ
6月下旬:20時ごろ

星座図の見かた

図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表します。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます(この図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています)。
この図では、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

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