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— 月刊 天文ガイド (@tenmonguide) December 4, 2025

2025年12月の星空

 木の葉が散った街路樹には冬を鮮やかに彩るイルミネーションがきらめき、クリスマスや年の瀬の訪れを教えてくれます。ときには立ち止まって空を見上げてみてください。そこには1年でもっとも華やかな冬の星空が広がっています。
 低い空にきらめく全天一の輝星シリウスが、大気の揺らぎによって白、青、赤と激しく色を変えながらきらめきます。ふたご座には惑星の中で2番目に明るい木星が輝き、シリウスと輝きを競い合います。冬の星座の王者とされるオリオン座や冬の大三角、冬のダイヤモンドが夜空を幻想的に飾ります。
 水星は太陽にもっとも近い軌道を回る惑星ですが、つねに太陽近くにあって見にくい惑星です。12月8日に西方最大離角を迎え、見るチャンスが訪れます。東京では12月16日までの間、日の出30分前の水星の高度が10°を超え、11日には明るさが-0.5等級になるので、探してみましょう。南東の空が地平線まで開けた場所で探しましょう。
 12月14日の宵には、ふたご座流星群が極大をむかえます。ふたご座流星群は三大流星群の1つで、極大時には1時間に約100個の流星を出現させる活発な流星群です。この群の流星はほとんどが白色で、速度が速いのが特徴です。極大は12月14日夕方17時ですが、このとき空はまだ明るいので、観測は18時ごろから始めるましょう。15日未明の2時過ぎには月齢25の月が昇ってきますので、眼視観測はそれまでが観望の好期です。多くの場合、活動のピークを過ぎると途端に出現流星数が減るので、極大前夜の13日宵から14日1時15分ごろの月の出までの方が、観望できる流星数が多いだろうといわれています。
 12月31日22時ごろ、月齢11の明るい月がプレヤデス星団の北東部を通過します。今年4回目のプレヤデス星団食です。日本各地で見られ、北海道など北の地域では月が星団に深く入り込みますが、南の地域ほど月は星団周辺部を通過します。食は元日の深夜1時ごろに終了します。

同じ星空が見える時刻

12月上旬:22時ごろ
12月中旬:21時ごろ
12月下旬:20時ごろ

星座図の見かた

図の中央が頭の真上の"天頂"にあたり、円の周囲が地平線を表します。図の東西南北の方位と自分の立っている場所での東西南北の方位を一致させ、頭上にかざすと、星座や星を見つけだすことができます(この図は、頭上にかざして見るものなので、東と西の方位が一般の地図とは逆になっています)。
この図では、北緯35°付近での見え方を示してありますが、ほぼ全国的にこれと似た見え方になるとみて差し支えはありません。もちろん、北海道あたりでは北の空がより高く、沖縄付近では南よりの星座が高く見えるようになります。

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