4月は日本中でお花見や観桜会が開かれ、桜の花の美しさを楽しみ、春の訪れを五感で感じ取る季節です。海外からお花見に訪れる人も増加しています。咲き誇る桜は美しく、風に乗って散ってゆく桜の姿も優雅で、日本の風流を感じさせます。
花見の風習は奈良時代に中国から伝わり、当初は中国から渡来したばかりの梅の花が観賞されていましたが、平安時代に日本に自生していた桜が鑑賞されるようになり、以後、時代を超えて桜が愛でられてきました。
夜桜を見るついでに注目したいのが、春の星座かんむり座のT星です。今年あたり、80年ぶりに爆発して増光すると予想されています、ふだんは暗くて見えませんが、爆発すると2~3等まで明るくなり、数日で再び見えなくなります。
また、4月22日22時ごろ、4月こと座流星群が活動のピークをむかえるので、こちらも注目したい現象です。出現のピーク時に月明かりはありませんが、輻射点は北東の地平線から約20°の高度しかありませんので、地平線近くまで見通せるような場所で観察しましょう。この群は、火球クラスの明るい流星が時おり出現します。出現数は、極大時でも10個くらいですが、突発的に出現数が多くなることもあるため要注意です。月の出は翌23日の2時ごろで、月齢は約24です。