歴史・沿革

誠文堂新光社の歴史

Since 1912
明治

明治45年、小川菊松(26歳)が「誠文堂」を創業

明治21年、創業者の小川菊松は茨城県東茨城郡川根村に生まれました。明治35年上京し、大洋堂書店、次いで至誠堂書店に勤務し独立。明治45年6月1日、神田錦町に書籍取次業「誠文堂」を創業しました。
タイタニック号の沈没、日本初参加となる第5回夏季オリンピックのストックホルムオリンピック開催、通天閣の完成などがあった年です。

大正

現代も続く3雑誌を創刊

仲買業を営みつつ、大正2年『わがまゝ』藪野椋十(渋川玄耳)を処女出版。その後、『海のロマンス』米窪太刀雄(米窪満亮)を発行し、本書によって商船学校や海軍学校志願者が増えたとまで言われるベストセラーとなりました。
大正7年には、デモクラシーの社会風潮を反映して、生活・社交マナーに関する叢書『是丈は心得おくべし』を発行開始。全16巻120万部が売れ、当社の趣味・実用書の礎となりました。
大正12年9月1日、関東大震災発生。当社も社屋焼失の被害に遭う中、いち早く『実地踏査 大震大火の東京』を発行、当月内に2万8000部を売りつくしました。小川菊松は「各所の協力のもと、ずば抜けて早く本書を発行できたことは、私の一生にとって最も誇りがましいもの」と後に回想しています。
震災からの復興が進む大正13年、復興に必要な科学や技術を子供たちに伝えるために『子供の科学』を創刊。またラジオ放送開始前夜でもある同年には、ラジオ普及のための技術誌『MJ 無線と実験』も創刊しました。同時期に創刊した『實際園芸』(戦後『農耕と園芸』と改題)とあわせ、震災の復興に寄与したそれらの雑誌は、現在も各分野の情報を社会に伝える役目を担い続けています。

1913

1913年発行

わがまゝ

1923

1923年発行

実地踏査 大震大火の東京

1924

1924年発行

MJ 無線と実験

1924年発行

子供の科学

1926

1926年発行

實際園芸(現 農耕と園芸)

昭和

「誠文堂新光社」に社名を改称

昭和初期には「売れるものに対しては、宣伝費を惜しんではいけない」と宣伝攻勢を掛け、新聞への広告出稿量が業界1位となる年もありました。同時に『ゲーム』『スポーツ』など、立て続けに時代を先取りした雑誌を創刊し、雑誌社としての性格も強めていきます。
昭和7年には『机上辞典』を発行。和英併用・ペン字入りの特色ある国語辞典として世評も高く、以後改訂を重ねるロングセラーとなります。
昭和10年、新光社を吸収し、社名を現在の「株式会社誠文堂新光社」へと改称しました。
昭和15年にはノモンハン戦をえがいた『鐵か肉か』(山中峯太郎)がベストセラーに。また出版活動以外にも、模型工作展覧会(三越本店、以降隔年実施)、科学者ベル展覧会(東宝劇場)、模型航空機滞空競技会、空の決戦大会(軍人会館)など、イベントを活発に開催するようになりました。

1932

1932年発行

机上辞典

1940

1940年発行

鐵か肉か

戦後ベストセラーの金字塔『日米会話手帳』

昭和20年8月、終戦。戦争により東京は一面の焼け野原となりました。そのさなか、終戦1か月半後の10月には『日米会話手帳』を発行して世間を驚かせました。同書は年内のうちに360万部を販売、その出版までのスピード感と爆発的な売れ行きは、戦後ベストセラー史の語り草となっています。
昭和20年代には『天文年鑑』『愛犬の友』『アイデア』と、現在も発行を続ける出版物の発行を開始。また『玉川百科大辞典』では玉川大学との業務提携が実現。後年の『玉川児童百科事典』(昭和42年)などに繋がっていきます。
昭和36年の『ブレーン』創刊(現在は他社より発行)などを経て、昭和40年に『月刊天文ガイド』を創刊。これにより、『天文年鑑』とあわせて、天文系の出版物は社の柱の一つになっていきます。
シリーズ総計数百万部のロングセラーとなった『よく飛ぶ紙飛行機集』(二宮康明)や、アマチュア無線試験の定番書『完全丸暗記 初級アマチュア無線予想問題集』など、おなじみの書籍が生まれたのも昭和後期です。また昭和59年には『フローリスト』が創刊され、現在の雑誌ラインナップがほぼ揃うこととなります。

1945

1945年発行

日米会話手帳

1949

1949年発行

天文年鑑

1952

1952年発行

愛犬の友

1952年発行

アイデア

1965

1965年発行

月刊天文ガイド

1984

1984年発行

フローリスト

平成

幅広いジャンルのベストセラーが誕生

社会や文化の多様化が進むにつれ、当社が扱うジャンルもまた広がっていきました。
平成16年には『デザインノート』を創刊。ムックでありながらも増刷を重ね、デザイナーが社会の脚光を浴びるきっかけづくりを担いました。
そして平成24年、創業100周年を迎えます。出版物の多様化も進み、エンターテイメントの翻訳レーベル「G-NOVELS」をスタート。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ビジュアルブックを皮切りに、映画・海外ドラマ・ゲーム・アメコミの翻訳書を手掛けています。またウェブマガジン「よみもの.com」では、自己啓発やエッセイなどの読み物を連載し、単行本化を行っています。
近年では、『動物ぽんぽん』(trikotri)などのクラフト・手芸書や、『ストウブで無水調理』(大橋由香)などの料理書がベストセラーになりました。『理科好きな子に育つ ふしぎのお話365』をはじめとする読み聞かせ本シリーズが累計16万部を突破するなど、長く培ってきたコンテンツを大切にしながらも、時代に即した新しいジャンルでもベストセラーが誕生してきています。

2004

2004年発行

デザインノート

2015

2015年発行

理科好きな子に育つ ふしぎのお話365

2016

2016年発行

動物ぽんぽん

2017

2017年発行

ストウブで無水調理

令和

そして、令和へ

誠文堂新光社は、生活・文化、科学・技術へ貢献する事を変わらず理念に掲げ、
さまざまな分野の雑誌や書籍・イベント・グッズを展開していきます。

沿革

明治45年(1912)小川菊松(26歳)「誠文堂」(書籍取次業)創業
大正11年(1922)「商店界」「科学画報」創刊
大正12年(1923)「大震大火の東京」発行
大正13年(1924)「MJ 無線と実験」創刊、「子供の科学」創刊
大正14年(1925)「広告界」創刊
大正15年(1926)「農耕と園芸」の前身「実際園芸」創刊
昭和6年(1931)「ゲーム」創刊
昭和7年(1932)「スポーツ」創刊
昭和10年(1935)新光社を吸収合併、株式会社誠文堂新光社となる
昭和13年(1938)「小学生の科学」創刊
昭和17年(1942)「航空少年」創刊
昭和20年(1945)「日米会話手帳」発行、360万部以上を売りつくし、出版界の記録を作る
昭和21年(1946)「実際園芸」を改題して「農耕と園芸」再創刊
昭和22年(1947)「少年工作」創刊
昭和23年(1948)「初歩のラジオ」創刊
昭和24年(1949)「生産研究」創刊、「カリキュラム」創刊、「天文年鑑」発行
昭和25年(1950)「ラジオアンドテレビジョン」創刊
昭和26年(1951)「囲碁」創刊
昭和27年(1952)「愛犬の友」創刊、「囲碁の友」創刊
昭和28年(1953)「アイデア」創刊、「スピードライフ」創刊
昭和32年(1957)「狩猟界」創刊
昭和34年(1959)「日本地理風俗大系」発行
昭和35年(1960)「世界史大系」(全17巻)完結
昭和36年(1961)「ブレーン」創刊、「学生の科学」創刊 、「狩猟界」独立、株式会社狩猟界社設立
昭和37年(1962)「ガーデンライフ」創刊、創業50年
昭和38年(1963)「玉川百科大辞典」(全31巻)完結
昭和39年(1964)「電子展望」創刊
昭和40年(1965)「月刊天文ガイド」創刊、「世界地理風俗大系」(全23巻)完結
昭和41年(1966)「近代営業」創刊、「シーズンディスプレイ」創刊
昭和42年(1967)「玉川児童百科大辞典」(新版/全21巻)完結、「日本国土大系」発行
昭和45年(1970)豪華本「日本盆栽大鑑」発行
昭和46年(1971)超豪華本「実測図・日本の名園」発行
昭和47年(1972)「切り抜く本・よく飛ぶ紙飛行機集」発行、「歴代名人打碁大系」完成
昭和49年(1974)「皐月盆栽大観」「京都の造園」発行
昭和51年(1976)「最新園芸大辞典」(全13巻)完結
昭和52年(1977)「囲碁大辞典」発行
昭和55年(1980)月刊「芽」創刊、「玉川こどもきょういく百科」発行
昭和59年(1984)「フローリスト」創刊
昭和60年(1985)「デバイスファイル」創刊、「ポートフォリオ」創刊 、「ザ・コピーライターズ」創刊
昭和61年(1986)「クロマ」創刊、「年賀状シリーズ」発行
昭和63年(1988)「ベジタ」創刊
平成2年(1990)「シアターリビング」創刊
平成3年(1991)「ハーブ」創刊
平成4年(1992)創業80年
平成5年(1993)「ねこ倶楽部」創刊
平成7年(1995)「水墨画塾」創刊
平成8年(1996)「陶工房」創刊
平成10年(1998)「木工房」創刊
平成12年(2000)「オーディオクラフトマガジン」創刊、「DOGFAN」創刊
平成14年(2002)創業90年
平成16年(2004)「デザインノート」創刊
平成18年(2006)「MJ 無線と実験」通巻1000号
平成21年(2009)「愛犬の友」通巻700号
平成24年(2012)創業100年