思い通りにできる！ 根付の彫り方

根付けは、印籠や袋物などを帯から提げて携帯する時にストッパーとして江戸時代から日本人にとっては欠かせない道具の一つ。 本書は、岩見根付けを継承する作家自身による作例で、根付けの彫り方を初心者にもわかりやすく解説する根付けのメイキングブック。

著者は、岩見の甚五郎と呼ばれた清水巌の技術を継承する岩見根付けの第一人者。 本来、岩見根付けは猪の牙を材料とした根付けで、独特のデザインと表現技術を持っています。 その岩見根付けを、モチーフやデザインはそのままに、初心者にも彫れるように材料を木として手順を追って解説しています。 道具の手入れや使い方、材料の選択などの準備から、彫りの基本として板彫りに始まり、身近なものをモチーフした根付けから岩見根付け特有のデザインまで、初心者を対象にステップアップしながら、根付け独自の造形力、表現力を理解して根付けを彫る楽しみを体感していただけるように配慮しました。
日本の伝統工芸である根付けの彫り方を、図や写真を多くすることで初心者にもわかりやすく解説して、根付け彫刻を楽しんでもらえる構成となっています。