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MJ無線と実験 2021年5月号

編集: MJ無線と実験編集部

定価(税込)1,430円

発売日2021年04月09日

ポピュラーな6BM8系の真空管アンプ3種の競作のほか、アクセサリーの紹介も行います。 MJ無線と実験編集部 : 桂川

内容

【特集】オーディオアクセサリー製品ガイド&6BM8系真空管パワーアンプ競作

 

5月号の特集では最新のオーディオアクセサリーを詳しく紹介するとともに、第2特集として3極5極複合管6BM8系の真空管を使って、岩村保雄氏が6BM8プッシュプルアンプ、長島勝氏は16A8パラシングルアンプ、征矢進氏が32A8プッシュプルアンプを製作、カラー実体配線図付きで掲載しています。

そのほかスピーカー製作記事や金田明彦氏のDSD録音システムなど盛りだくさんの内容です。

ここだけの話

1970年代には半導体に置き換わると言われた真空管が、21世紀のこんにちでも賞用される理由。

 エレクトロニクスの分野では、1960年代から真空管に置き換わる素子として半導体が台頭してきました。

 真空管は1910年代ごろから電子回路の中心を果たしてきて、増幅回路や高周波回路、映像回路、コンピューター演算素子、レーダーなどに使用されてきましたが、ヒーターが必要なこと、ガラス管に入っていて壊れやすいこと、寿命が短いことなどの理由で、1970年代には半導体に置き換わっていきます。

 

 オーディオメーカーでも真空管アンプから半導体アンプに主軸を移し、大手メーカーではほとんどが半導体アンプになりました。そして真空管を製造していたメーカーも、次第に製造を終了させていきます。

 
 しかしオーディオファンのなかには、半導体よりも真空管のほうが音が良いと主張するかたが多く、小規模メーカー自作ファンたちは真空管アンプを諦めませんでした。

 

 

 

 『MJ無線と実験』(1984年までは『無線と実験』)では300BやKT88,EL34など、現在も主流の真空管を使用した自作アンプ記事を途切れることなく紹介し続けることができ、また真空管アンプを製造するオーディオメーカーも多数存在することは、根強いファンがたくさんおられることの証左です。

 オーディオファンの熱い要望に応えて、かつての名門メーカーが真空管の再生産に乗り出した例もあります。

 

 

 アンプは真空管だけでは作ることができず、抵抗器やコンデンサー、トランス類が必要です。これからも真空管アンプを自作できる環境が失われないよう、市場を盛り上げていく必要があります。

雑誌紹介

『MJ無線と実験』は『無線と實驗』として1924年に創刊されました。創刊当初はラジオと無線通信、第2次世界大戦中は電子技術の軍事利用、終戦直後にはラジオとアマチュア無線の大ブームに乗り、その後はテレビやデジタル技術を含むエレクトロニクス総合誌となりました。1970年代からはオーディオ記事の比率を上げ、現在は「オーディオ総合月刊誌」となっています。創刊以来、自作機器を中心に、オーディオ技術を一貫してそのテーマとし、現在でも最先端の情報を反映しながらその伝統を継承し続けています。

商品名MJ無線と実験 2021年5月号

商品名(カナ)エムジェームセントジッケン 2021ネン5ガツゴウ

編集者名MJ無線と実験編集部

判型B5

【特集1】オーディオアクセサリー製品ガイド
●ゾノトーン Grandio LW-1 シェルリード
●ゾノトーン ZPS-S6 ACコンセントボックス
●シックスエレメント PPX 3D Qutantum Pad(PLUS) ターンテーブルシート/3D Pro-1 Quantum Pad(PLUS) シリコーンパッド/R-639 3D Quantum Ring(PLUS) シリコーンリング
●オーロラサウンド AFE-10 MMカートリッジアダプター
●コージョー Crystal H1P ACノイズキャンセラー

【特集2】6BM8系真空管を使ったパワーアンプの競作
●ファインメット出力トランスを採用し,初段・位相反転段を差動としたバランス回路 6BM8 UL接続AB級プッシュプル6Wパワーアンプ 岩村保雄
●新型変形μフォロワー回路の発展形,出力4.2W 16A8パラシングルパワーアンプ 長島 勝
●6BM8系の各種の真空管が使用可能 32A8プッシュプル全段直結パワーアンプ 征矢進
●6BM8系パワーアンプ3作品を聴く 岩井 喬

●創刊97周年記念読者プレゼント

【オリジナル・サウンドシステムの製作】
●DCアンプシリーズNo.276 FET&真空管DCマイク,DSD用A/Dコンバーター,バッテリードライブ バランス電流伝送DSD録音システム[後編] 金田明彦
●設計から改造までDIYで楽しむ真空管アンプ製作19 ビーム管6550A UL接続シングルアンプを作る(1) UL接続とは何か 秋一郎
●パソコンによるオーディオアンプ設計・製作支援 〔第23回〕 トランス式フェーダーボックスの製作 池田平輔
●高能率・高音質システムを目指す 小型スピーカーの設計と製作 第157回 小澤隆久
●最新の測定と設計による,高性能・高音質スピーカーの製作 第4回 SBアコースティックスのSatoriユニットを使った高性能3ウェイスピーカー(4)バッフルレイアウトとタイムアライメントの検討 鈴木康平

【オーディオテクノロジー】
[MJテクニカルレポート]
●768kHz/32ビットPCM&22.4MHz/1ビットDSD対応ステレオDAC ロームBD34301EKVの高音質化技術とその背景 柴崎 功
●クラウドdeオーディオへの誘い 第12回 音楽の楽しみをさらに広げてくれるグローバルなインターネットラジオ 正木豊
●音楽再生の小宇宙を探索 スモールオーディオで楽しもう 第9回 イヤフォンのリケーブルを試す② 半澤公一
●ウエスタンエレクトリックの歴史26回 555Wレシーバーの開発:Movie Hi-Fiへの挑戦 長澤 健

【MJベストオーディオコンポ】
[ズームアップ]
●ラックスマン LMC-5 MCカートリッジ
●クリーク Voyage CD USB DAC内蔵CDプレーヤー
●ベンチマーク LA4 ラインコントロールアンプ
●ベンチマーク AHB2 ブリッジ接続対応,8Ω負荷100W×2パワーアンプ
●スペンドール Classic4/5 ブックシェルフ型2ウエイスピーカーシステム
●パラダイム PREMIER 200B ブックシェルフ型2ウエイスピーカーシステム

●新製品ニュース

【音楽/音響空間/プロオーディオ】
●リスニングルームNo.622 独自のスピーカー理論で,演奏家の意図をリスナーの五感に響かせる 東京都港区 山田哲平氏宅

【オーディオ&ソフトガイド】
●MJオーディオ情報
●日用品の活用から本格的な製作まで オーディオアイデアノート 竹村厚治
●MJオーディオ情報
●LPレコードの真実 第92回 古楽LPのレーベルポリシー① 山口克巳
●ロック&ポップス新譜レビュー
●オーディオは悩ましい 94回
窮屈な時代にいやされる『クララとお日さま』! 原島一男
●名曲を訪ねてシネマの森へ156 柳沢正史

【読者のページ】
●読者の作品誌上ギャラリー
●手づくりアンプの会関西支部 第7回オーディオ合宿・試聴会
●第2回 むくの木ホール録音会
●MJディメンション

●部品交換

【表紙】
クリーク Voyage CD USB DAC内蔵CDプレーヤー

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