子供の科学 2020年9月号

編集: 子供の科学編集部

定価(税込)770円

発売日2020年08月07日

世界一のスパコン 「富岳」を徹底解説! 藤子・F・不二雄先生が夢中になった工作・ものづくり秘話とは? 子供の科学編集部 : バッシュ

内容

★特集 富岳世界一記念! スーパーコンピューターはなにができる?
理化学研究所と富士通が共同で開発を進めてきたスーパーコンピューター「富岳」が、スパコンの計算速度を競う世界ランキング「TOP500」で1位を獲得しました。
日本のスパコンとしては2011年に1位になった 「京」 以来、8年半ぶりの快挙です。
今後、「富岳」を用いてさまざまな研究が行われることが期待されていますが、そもそもスパコンとはどんなコンピューターで、私たちが普段使っているパソコンとどのように違うのでしょうか?
そして、スパコンを利用して、どんな研究が行われようとしているのでしょうか?
「富岳」の開発に関わった理化学研究所の佐藤三久先生に詳しく解説してもらいました。

 

●72年前の工作がよみがえる 藤子・F・不二雄先生も夢中になった! 復刻 まぼろしの幻灯機
世代を超えて愛され続ける『ドラえもん』が2020年で誕生50周年を迎えました。
その作者である藤子・F・不二雄先生は、実は少年時代に『子供の科学』を読んでいたというエピソードがあります。
つまり、先生はみんなの“先輩読者”。
昔の『子供の科学』を読んで、当時の工作記事で紹介されていた「幻灯機」をつくったかもしれない、という話も残っています。
「幻灯機」とは、写真や絵を映し出す映写機の原型で、先生の作品の中にも登場します。
この特集では、藤子・F・不二雄先生のものづくり秘話と、当時の工作「幻灯機」のつくり方を特別に復刻して紹介します。

 

●とじ込み付録 水はどうしてH2O? 組み立ててわかる分子模型
水を構成する分子がH2Oであることはよく知られていますが、その分子はどんなふうに結びついているか知っていますか?
この付録では、型紙を切り抜いていろいろな分子を組み立てることで、物質をつくっている身近な分子の結びつき方を立体的に観察できちゃいます。
化学式を見るだけではわからない、原子の結びつき方を知ることで、原子や分子のおもしろさを体験しましょう。

 

●はじめようジブン専用パソコン ジャバスクリプトでスクラッチを拡張しよう
前回の記事ではスクラッチとRubyを使って、ブロック型とテキスト型のプログラミング言語の違いについて考えてみました。
でも、どのようなときにテキストでプログラムを書けばよいのでしょうか。
そこで今回は、ジャバスクリプトというテキスト型のプログラミング言語を使ってみます。
ブロックだけではプログラムを書くのが難しいときに、スクラッチの機能を拡張する例を紹介しながら、テキストでプログラムを書く意味を考えていきましょう。

ここだけの話

リチャードソンの夢

 今回の特集では、計算速度など4部門で世界一を獲得した「富岳」を記念してスーパーコンピューターを特集しました。誌面では、私たちが普段使っている「パソコン」と「スパコン 」の違いや、新型コロナウイルスをはじめとする、「富岳」を使った最先端の研究などを中心に紹介しましたが、ここでは誌面に掲載しきれなかった「コンピューターの歴史」の一部を紹介しましょう。

 

 もともとコンピューターとは、「計算する人」を表す言葉だったようで、本格的な電子計算機としてのコンピューターができたのは、第二次世界大戦中、暗号解読大砲の弾道計算に用いられたものがはじまりでした。

 

 例えば、大砲を打つときに、どの角度で、どれくらいのスピードで打つと、どこに到着する、そういったことを計算するために用いられていたのです。これは「ニュートンの運動方程式」として知られる有名な物理学の方程式で、これを計算するためにできたのがENIAC(エニアック)というコンピューターでした。

 このENIACに興味を持ったのが数学者ジョン・フォン・ノイマンという人物。

 

 現在私たちが使っているコンピューターであるパソコンを含め、ほとんどのパソコンは、このノイマンが完成させた基本構成(アーキテクチャー)でつくられています。

 まだコンピューターが実用化される以前、1920年ごろに世界で初めて「数値シミュレーションによる気象予測」の実験を行なったのは、イギリスのルイス・フライ・リチャードソンという人物でしたが、彼は、6時間の予報を1か月以上かけて“手計算”で行い、実験を行いました。

 残念ながら、計算手法に問題があり、実験は失敗に終わりましたが、その考え方はコンピューターを用いた数値予報の可能性を正しく見通していたと考えられており、以下の言葉が「リチャードソンの夢」として知られています。

 

 

「6万4千人が大きなホールに集まり一人の指揮者のもとで整然と計算を行えば、実際の時間の進行と同程度の速さで予測計算を実行できる」

 

 

 第二次世界大戦の後、ノイマンは気象学者たちと協力して、ENIACを用いて数値予報の実験に成功。リチャードソンの夢は、ノイマンらによって現実のものとなりました。この成功をきっかけにして、気象の数値シミュレーション技術は急速に発展していったそうです。

雑誌紹介

1924年創刊の小中学生向け科学月刊誌。話題の科学ニュースを、どこよりもおもしろく、わかりやすく解説。宇宙、生き物、テクノロジーなど、好奇心旺盛な子供たちがわくわくする科学をお届けします。創刊以来、研究者や医師、エンジニアなど一流の人たちが子供時代に読んでいた雑誌として知られています。また、毎月工夫をこらした実験や工作を多数紹介。手を動かしてものづくりをする体験を提供しています。子供向けのプログラミング学習記事も充実。記事の内容と連動したプログラミングキットの開発も行っています。

商品名子供の科学 2020年9月号

商品名(カナ)コドモノカガク 2020ネン9ガツゴウ

編集子供の科学編集部

判型B5

Pick Up!/見事な尾を見せた「ネオワイズ彗星」
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目次
KoKaひろば
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