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MJ無線と実験 2022年5月号

編集: MJ無線と実験編集部

定価(税込)1,430円

発売日2022年04月08日

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特集は「プリアンプとその活きた使い方」。国産プリアンプ製品と、レギュラー執筆者の考え方を紹介します。 MJ無線と実験編集部 : 桂川

内容

特集『プリアンプとその活きた使い方』として、国産プリアンプ5機種、アキュフェーズ C-3900/ラックスマン CL-1000/ソウルノート P-3/オーディオデザイン DCP-240/オーロラサウンド PREDAⅢの試聴と、7人のMJ執筆者によるプリアンプ考察をご紹介しています。 MJズームアップは、アキュフェーズ P-7500 AB級動作、8Ω負荷300W×2パワーアンプ/アトール AM300  8Ω負荷150W×2、MOS-FETパワーアンプ/JKサウンド JK903A  8Ω負荷110W×2プリメインアンプ/EMT EMT128 真空管フォノイコライザー/TSD SFL MCカートリッジ/JSD VM MCカートリッジ、MJレポートでは、サブゼロ処理研究所 Hyper Sub-zero Fuse-STICK(SE) HST-SE処理施工、自動車用スティックフューズ、メルコシンクレッツ N100-S20-J、S100-B-J オーディオ用NAS  S100-B-J オーディオ用スイッチングハブを紹介しています。 製作記事は柳沢正史氏のMCトランス & 出力トランス付きCR型イコライザーアンプ、征矢 進氏のトーンコントロール+エキスパンダー付きラインアンプ、小林一智氏のVT-52シングル3Wパワーアンプ、金田明彦氏のNutubeハイブリッド&417Aハイブリッドバッテリードライブハイパワーアンプほか多彩なラインアップです。

ここだけの話

CDが登場した時代は不要論もあったプリアンプは、今日ではオーディオシステムの中心の座を取り戻した

 オーディオシステムのなかでプリアンプの占める位置は、今日ますます重要性を増しています。

 

 CD登場以前は主要ソースとしてアナログレコードがあり、フォノカートリッジの小さな出力を増幅し、なおかつ録音特性の等化が必要であったため、その機能を果たすにはプリアンプが必要でした。

 多様なフォノカートリッジに対応し、たくさんの入力を切り換え、トーンコントロール回路で音質を調整し、音量を調節してパワーアンプに信号を送り込むのがプリアンプの役割でした。

 

 

 しかしCDが登場すると、規格化で出力信号レベルは大きく設定され、パワーアンプをドライブするのに十分な大きさがありました。そこで、電子回路を持たず、入力信号を切り換えレベルを下げるだけの機能を持つフェーダー(アッテネーター)ボックスが登場し、CDプレーヤーとフェーダーボックス、パワーアンプというシンプルな構成のオーディオシステムが登場しました。

 シンプル化と高音質化を同一視したオーディオファンは,フェーダーボックスを求め、メーカーでも製品化が進みました。

 

 

 しかし、フェーダーボックスとパワーアンプ間の配線を長くすることができない、音の鮮度は高いが力がない、などのデメリットもあって、フェーダーの時代は短かいものでした。

 現在でもフェーダーボックス製品は存在しますが、一部のファンが使用するにとどまっています。

 

 

 

 今日のプリアンプにはトーンコントロール回路を省いたものもありますが、高い入力インピーダンス、低い雑音と歪率、高性能音量調整器(回路)、低い出力インピーダンスを備え、フォノカートリッジ用回路は内蔵せず独立させたものが多くなりました。雑音や歪率でも高性能を実現しており、フェーダーボックスよりも音がしっかりとしているとの評価を得ています。

 

 

 ハイレゾとネットワークオーディオの時代になりましたが、プリアンプ不要という意見は、ほとんど聞かれなくなったのは、アンプの性能が高くなったおかげだと思われます。

 

写真は日本を代表する多機能プリアンプ、アキュフェーズC-2900です。

雑誌紹介

『MJ無線と実験』は『無線と實驗』として1924年に創刊されました。創刊当初はラジオと無線通信、第2次世界大戦中は電子技術の軍事利用、終戦直後にはラジオとアマチュア無線の大ブームに乗り、その後はテレビやデジタル技術を含むエレクトロニクス総合誌となりました。1970年代からはオーディオ記事の比率を上げ、現在は「オーディオ総合月刊誌」となっています。創刊以来、自作機器を中心に、オーディオ技術を一貫してそのテーマとし、現在でも最先端の情報を反映しながらその伝統を継承し続けています。

商品名MJ無線と実験 2022年5月号

商品名(カナ)エムジェームセントジッケン 2022ネン5ガツゴウ

編集者名MJ無線と実験編集部

判型B5

【特集】プリアンプとその活きた使い方 ○国産プリアンプ5機種の試聴Ⅲ ○MJ執筆者のプリアンプ考察 小林 貢/井上千岳/角田郁雄/岩村保雄/征矢進/長島 勝/柳沢正史 <オリジナル・サウンドシステムの製作> ●位相反転段が不要な差動型プッシュプル回路を採用 MCトランス & 出力トランス付きCR型イコライザーアンプ 柳沢正史 ●周波数変換用7極MT管6BE6でエキスパンダーを構成 トーンコントロール+エキスパンダー付きラインアンプ 征矢 進 ●直熱出力管の交流点火、ハムノイズ攻略法 VT-52シングル3Wパワーアンプ 小林一智 ●DCアンプシリーズ No.282 Li-Poバッテリードライブ、8Ω負荷60W×2、4Ω負荷120W×2 417A & 6P1ハイブリッドハイパワーアンプ[後編] 金田明彦 ●パソコンによるオーディオアンプ設計・製作支援[第35回] ディスクリート構成D/Aコンバーターへの挑戦 インターフェース基板の設計 池田平輔 ●高能率・高音質システムを目指す 小型スピーカーの設計と製作 第169回 小澤隆久 ●最新の測定と設計による、高性能・高音質スピーカーの製作[第16回] ピアレスのユニットを使ったコンパクトな2ウエイシステム(4) ローパス/ハイパスフィルターの設計 鈴木康平 [MJ製作レポート] ●マークオーディオの最新スピーカーユニットで楽しむスピーカー製作[第6回] CHR120用エンクロージャーの製作 小澤隆久 ●クラウドdeオーディオへの誘い 第24回 音楽ファンに朗報となるか? 退潮著しかったCDに復活の兆し 正木豊 [MJテクニカルレポート] ●DAC&ネットワーク機能搭載プリメインアンプ マランツ MODEL40nの回路技術と実装技術 柴崎 功 [ズームアップ] ●アキュフェーズ P-7500 ●アトール AM300 ●JKサウンド JK903A ●EMT EMT128/TSD SFL/JSD VM [MJレポート] ●サブゼロ処理研究所 Hyper Sub-zero Fuse-STICK(SE) ●メルコシンクレッツ N100-S20-J/S100-B-J ●新製品ニュース ●Hi-fi追求リスニングルームの夢 No.632 アルテックのシステムでジャズを楽しむ半地下のリスニングルーム 東京都三鷹市 濱田一憲氏宅 ●オーディオは悩ましい(100)幸運を呼び込むLPレコードたち  原島一男 ●LPレコードの真実 第105回 ブルーノートのレコードづくり① 山口克巳 ●クラシック新譜レビュー 平林直哉 ●JAZZ&ロック&ポップス新譜レビュー 今井正弘 小林貢 森田義信 ●名曲を訪ねてシネマの森へ166 柳沢正史 ●柳沢正史「真空管アンプで聴く映画と音楽の素敵な出逢い」 ●MJディメンション ●MJオーディオ情報 ●部品交換

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