商品名 職業は専業画家
商品名(カナ) ショクギョウハセンギョウガカ
著者名 福井 安紀
判型 46
ページ数 224
創作活動を継続するとき誰もが悩む「お金」の問題、接客方法などを分かりやすく解説。
内容
美術業界初! 創作者が活動するときに直面する「お金」の問題、接客方法など、今まで語られなかった作家の20年分の手の内を公開!!
一生、絵だけを描くことに専念したいと考えた著者は、30歳のときから20年間、専業で絵を描く画家として、無所属でさまざまな創作活動を展開しています。
そして、より多くの画家、造形作家、アーティストたちが自立し、創作に専念することを希望して情報交換の場「話します会」を開いてきました。
本書では、専業画家を続けている著者の活動や独自の考え方を紹介するとともに、
・なぜ24時間、100パーセント画業に専念することを目指すことが望ましいか
・どのように活動を展開させれば、本当のプロになれるのか
・「自分のお客さん」のつくり方
・制作依頼の獲得をはじめ「仕事の取り方」をどのようにしているのか
・作品の価格はどのような根拠で設定すればよいか
・接客の仕方はどうするか
など、今まで誰もオープンにしてこなかった「美術の世界で生活するノウハウと方法」を丁寧に、わかりやすく解説します。
「自分の絵で生活しようとする人は、自営業者です。
経営者に雇われる感覚ではなく、自分が経営者となって、どのようにすれば自分の美の活動が展開できるのか、継続できるのかを主体的に考え、行動することが大切だと考えています。」本書より
<著者からのメッセージ>
『職業は専業画家』という本があります。
完全フリーでファンを獲得し、活動継続できた「20年間」の情報がつまっていて、その本が2000円くらいで手に入ります。
この本に書いたことが「正解」だとは考えていません。
でも、この情報を知った上で、美大生活や創作活動、フリーランス、自営業でも、活動したら、どんなに楽に展開できるかとおもいます。
はじめから「アーティストで生活は無理」だとあきらめる雰囲気は今でもあります。また、生活できている素敵な作家さんや、魅力的な活動をの自営業者さんの「お客さん獲得の内側の情報」はオープンになっていません。
多くの作家同士で情報共有できるようになることを願って、自身の情報を書きました。
・
自身は「売れるもの」を作ってきた訳ではありません。
自身は、作ったものを、求めてくれる人に出会うまで「しっかり観てもらえる場」を作るように努力をしてきました。
・
フリーになるために、活動基盤の準備も20代に構築できるようにがんばりました。そんな地道な事も伝われば、うれしいです。
・
本の中で、疑問に感じたことや、活動についての疑問などにも、なにでも率直に、おしみなく答えます。
その理由は、いままで、各作家さんは、自分で体験を積み重ねてノウハウを構築していくのですが、そのためには十年以上の時間が必要で、自身は単純に時間的効率が悪いと感じるためです。
(著者・福井安紀)
著者紹介
福井 安紀(フクイ サダノリ)
画家。1970年京都府生まれ。サラリーマンを経たのち、30歳から絵だけで生活する道へ。
2013年、42歳で高砂神社能舞台の鏡板の松を制作する機会をいただく。45歳のときに、江戸時代の絵師にあこがれ、安価に、すばやくふすま絵を描く「ふすま絵プロジェクト」を立ち上げる。各地の住宅、店舗、ホテル、寺院などでふすま絵、壁画、天井画などさまざまな種類の絵を描き続けている。また、2020年には全国で年間13回の個展も行うなど、画家活動の限界に挑んでいる。
商品名 職業は専業画家
商品名(カナ) ショクギョウハセンギョウガカ
著者名 福井 安紀
判型 46
ページ数 224
【天の章 活動の基礎となる心について】
Ⅰ 専業で活動できる作家を目指してほしい
絵で生活できるということ/私の活動の展開の話/江戸時代の絵師も、もちろん専念して活動していた/未来の人の文化力のために、今の私たちも、がんばらなければならない/専業で活動できる作家を増やすための「話します会」―情報交換が大切だという話
Ⅱ 自信をもって踏みきること
出会いを糧に進化する/自信をもって専業の世界へ踏みきること
【地の章 お金のこと】
Ⅰ 絵を描き続けるために―必要な基盤と考え方
描くための環境づくり/結婚や子育てについて/卒業後の進路選択/金銭的に貧しい生活をいかに成立させるか/固定費をいかに抑えるか
Ⅱ 見ず知らずの方でも作品を求めるということ
他人が作品を求めることは、特別なことではない/作品を求める人が大切にしていること
Ⅲ 絵の値付けの考え方
考え方の基本―あなたの絵の価格はあなたが決める/作品を求める側から見た価格/販売価格の実績―京都の路面画廊にて/生活できるための値付け―「目標平均価格」という考え方
Ⅳ 注文を受けやすくする
注文を受けるための二つのポイント/「ふすま絵プロジェクト」を立ち上げる
Ⅴ 収入を増やすための活動の拡大
個展回数を増やすために、いろいろな街で個展をする/絵の在庫が減る/グループ展はおすすめしない/各地での個展の事例/貸し画廊と企画画廊を組み合わせて活動する/作品・作家の質と活動の量/おのずから拡大する時もくる/一つの出会いからのつながり/
見つけてもらう大切さ
Ⅵ 作品の原価について考える
作品にとって本当に必要なこと/私が考えている新しいテーマ、または方向性―住宅のトレンドと絵の表現の関係/社会が大きく変化する今が、チャンス
【人の章 お客さんとのつながりについて】
Ⅰ 「自分のお客さん」をつくる
「自分のお客さん」は 自分でつくるという考え/出会える画廊を選ぶ/「ギャラリーいわき」のオーナー 藤田忠平さんの話
Ⅱ 接客に関すること
個展には必ず在廊する/楽しんでもらうことが第一/住所を書いてもらう
Ⅲ お客さん獲得のための考え方と工夫
自分を「さらけ出す」こと/出会いを成長させること/SNSの活用/支えたくなるアイデンティティ
Ⅳ 目標は「自分の特別なお客さん」30人
たった30人/メジャーと地下(インディーズ)
新型コロナなど社会情況が変化する中で/美について1/心について/あなたに伝えたいひと言
対談1 田住真之介さん
対談2 山本太郎さん
インタビュー 服部しほりさん
福井安紀 作品と年表
私の個展スタイル―より楽しんで見てもらうための工夫/美について2/「花」について―『風姿花伝』になぞらえて/これから私ががんばること
技術資料 寒い空間でも描くことができる水干絵具の練り方/「土・石・砂で描く」/描き方について
コラム
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