エコアンダリヤのインテリアクロッシェ

春夏の手芸糸の中でも特に人気の高い「エコアンダリヤ」。毎年2～5月かけて、出版各社からさまざまなテーマのエコアンダリヤ関連書籍が発売になります。

今年は、誠文堂新光社からも新刊が出ることになりました。作品のテーマは「インテリア」。バスケット、プラントハンガー、クッションカバーなど、エコアンダリヤを使ったインテリア雑貨の作り方を紹介する内容です。

今まで、エコアンダリヤでバッグや帽子をつくる本はたくさん出ていますが、部屋で使うようなインテリア雑貨をつくる企画はほとんどありませんでした。「なぜないんだろうね」「ないってちょっと心配じゃない？」「狙いどころだといいね」なんてことをスタッフと話しながら試作期間に入ったのが昨年末のこと。

2024年1月下旬。試作品のおひろめを事務所で行いました。そのボリューム感たるや！

バッグや帽子といった、これまでの本で見慣れたアイテムにはないサイズ感の作品の数々。

クッションカバー、ざぶとんカバーをはじめ、ティッシュカバーやのれん、スリッパ入れ、かご、ミニマット、ガーランド、オブジェなど、室内を楽しく演出してくれそうな存在感のある作品がもりもり集まり床を埋めました。

作品制作は、いつもお世話になっているベテランの編み物作家さんたち。いつもと違う作風に感動しながら、「同じ方にお願いしても、テーマが変われば雰囲気やビジュアルがここまで変わるものなのか」と感心しきりでした。

おもちゃ箱をひっくり返したようなワクワク感の詰まった室内に、そこにいたスタッフは皆テンションが上がりっぱなし。ナチュラル系の色をベースに、白黒のモノトーンと組み合わせてみたり、カラフルな色をアクセントに加えたり、インテリア雑貨だからこそ成立する色の組み合わせもグッドでした。

左にいるきつね、気になりませんか。アニマルトロフィー（壁に掛ける飾り）です。作家さん曰く「エコアンダリヤにハリがあるので立体的に仕上がりました」とのこと。エコアンダリヤで立体物を編むこと自体、なんだかとても新鮮な感じがします。本編にはきつねとトナカイのアニマルトロフィーが載っていますよ。作らなくていいからとにかく見てもらいたい、というくらいおすすめです。

そこからは怒涛の日々でした。撮影をして、レイアウトを組んで、原稿を仕上げて、校正をして確認を重ねて…あっという間に校了からの見本到着、発売とあいなりました。

5月の発売日は、エコアンダリヤの新刊発行日の中でも遅い時期。

新刊がほぼ出そろった中の発売は緊張感があります。満を持して登場しますので、店頭で見かけた際はぜひ手に取って読んでいただけるとうれしく思います。

また、これから夏にかけて書店や手芸店で掲載作品を展示していただく予定です。詳細はInstagram「手芸の本」（@sbd_hobby_life）やWebマガジン『Migrateur』（@migrateur_magazine）のSNSで告知していきますので、こちらもチェックしてみてください。