フローリスト 2023年4月号

花を贈る機会が多い春に、花言葉をテーマに制作した花束やアレンジメントを紹介します。フローリスト編集部 : 久保

内容

【第1特集】
花言葉を知り、贈り手の想いを届ける言葉をのせて花贈り

古来より花の意味が見い出され、現代に伝えられている「花言葉」。
同じ花でもさまざまな言葉があり、その由来も諸説ありますが、
花を贈る機会が多いこの季節に、よく出回る花の前向きな花言葉を知っておくと、
花選びのヒントになったり、花贈りの話題のひとつになるはずです。
本特集では、それらをもとにデザインした花束やアレンジメントを紹介します。

【第2特集】
季節を伝える枝使い春の枝物図鑑

暖かい風が吹きはじめ、日差しも心地よくなる春。
愛らしい球根の花や草花に目を奪われがちですが、
サクラやミモザなど花が楽しい花木、
やわらかな新芽がまぶしい枝など魅力的な枝物がいっぱいです。
ダイレクトに季節感が伝わるのも枝物の特徴。
ここではおすすめの品種を36種セレクトしました。
本誌連載でおなじみの永塚慎一さんから、
それぞれの特性や上手に活かすポイントを伺い、解説します。

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ここだけの話

花束もアレンジメントもバランスが大事！

　3代前の編集長の時代から長年に渡り、小誌でお世話になっているフラワーデザイナーの神保豊さん。フラワーデザインスクール「秋桜花」を運営し、プロを教える講師として、数々のフラワーデザイナーを育ててきました。

　今回はそんな神保先生に、花束とフラワーアレンジメントの基本的な作り方を教えていただきました。撮影をしながら、さまざまなテクニックや考え方を教えてくださり、美的センスだけではなく、理論を構築されていることがよくわかりました。

　たとえば、ガーベラの花の向き。平面的な花顔ながら、花首が曲がっていることが多く、束ねると花の向きがバラバラになってしまいます。下準備を行う際に首を真っ直ぐに調整することで、花の向きが揃った花束に仕上げることができます。

　花束を結束するときには紐の持ち方を教えてくださいました。中指、薬指、小指で抑えるだけで紐がズレずに、ぐっと力が入ります。

　写真はアレンジメントを作った後に、定規で作品の高さや幅を測り、ホワイトボードに描いた図です。数値を計算すると、見事8:5:3の割合になりました。この比率は人間が心地よく感じるバランスだそうで、感覚的にデザインしても、結果的にこのバランスになっていることが多いとか。

　詳しくは『フローリスト』4月号で解説していますので、ご覧いただけるとうれしいです。

雑誌紹介

1984年創刊。花店の今を伝える花のアートとビジネスの情報誌。毎号、全国各地にある注目の花店を取材し、ブーケ、アレンジメントなどの最新トレンドや個性あふれるフラワーデザインを紹介します。第一線で活躍するフラワーデザイナーのテクニックも丁寧に解説する。普段知ることができない産地の情報も充実。花店関係者のみならず、将来花の仕事に就きたい人、花き業界の人、日常のなかで花を飾ることを楽しみたい人にとっても必携の情報が満載です。

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