動物による農作物被害の総合対策

最新の動物行動学に基づいた

監修: 江口 祐輔

定価(税込)2,200円

発売日2013年03月21日

ISBN978-4-416-61326-9

内容

 野生鳥獣による農作物被害は全国各地で頻発し、この10年ほどは被害総額が約200億円前後と高止まりしています。農家の経営を圧迫する大きな要因の一つであり、深刻な被害を受けて離農する農家も多い状況です。

 これまで、日本では捕獲を中心とする被害対策が取り組まれてきました。しかし、捕獲頭数はうなぎ登り(過去10年でイノシシは4.5倍、サルは1.6倍など)であるにもかかわらず、被害総額は高止まりを続けており、肝心の農作物が必ずしも守られていない状況が浮き彫りにされています。

 また、長らく続けられてきた対策でも、実際はまったく効果がなく、被害を助長しているケースがみられます。例えば、有刺鉄線の設置や忌避剤の散布などで、人間の目線で「動物のいやがる行為」を考えていては、成果が得られないどころか、ヒューマンエラーによって野生動物を餌付けしてしまい、被害を増やす結果となってしまいます。今、大切なことは、動物の目線に立った正しい対策をとることによって、農家自身が農作物を守れるという実感を持つことです。

 本書は、長年野生動物の習性と、農作物被害を防ぐ具体的な手法を研究してきた著者らが、最新の動物行動学を踏まえて、農家自らの手で行う被害対策を解説しています。国内で大きな被害をもたらしているイノシシ、シカ、サル、ツキノワグマなど大型動物、ハクビシン、アライグマ、アナグマ、タヌキ、テン、ヌートリアなどの中型動物、カラスなどの鳥類と、主立った鳥獣を取り上げました。

 捕獲に頼るなど従来の対策の誤りや問題点を指摘し、動物の侵入防止柵の正しい設置の仕方、野生動物を無意識のうちに餌付けし被害を招いてしまう行為について、各野生鳥獣の習性に基づいた具体的な対策など、確実に田畑を守るための指南書となってします。

著者紹介

江口 祐輔

江口祐輔:麻布大学大学院獣医学研究科博士課程修了(動物応用学専攻)。現在、近畿中国四国農業研究センター 鳥獣害対策チーム長と麻布大学講師をつとめる。著書に「鳥獣害対策の手引き」(日本植物防疫協会、共著)、「イノシシから田畑を守る」(2003、農文協)など。

商品名 動物による農作物被害の総合対策

商品名(カナ) ドウブツニヨルノウサクブツヒガイノソウゴウタイサク

監修 江口 祐輔

判型 A5

ページ数 176

お詫びと訂正

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