新刊

ギャグ語辞典

ギャグにまつわる言葉をイラストと豆知識でアイーンと読み解く

著者: 高田 文夫 / イラスト: 佐野 文二郎 / 著者: 松岡 昇 / 著者: 和田 尚久

定価(税込)1,760円

発売日2021年02月13日

ISBN978-4-416-52132-8

明治から令和のギャグを、ときに真面目に、ときに不真面目に解説!

内容

明治から令和のギャグを、ときに真面目に、ときに不真面目に解説!

 

昭和、平成、令和とニッポンのエンタメを内側からも外側からも見てきた高田文夫氏が凄腕の弟子とともに、ギャグにまつわるエピソードを当時の空気感そのままに紹介しています。

 

「ギャグ」と聞くと一発芸のようなものを思い浮かべるかもしれませんが、もともとは「流行語」の意味で世に広まりました。
もちろん、「冗談」を意味する場合もあります。
本書では、人の心をつかみ、おかしみをもたらしてきた言葉を広く「ギャグ」ととらえて掲載しています。

 

数々のギャグ誕生のきっかけとなった番組や、知っておきたい笑芸の基本情報など、コラムも充実。
往年のスターから若手芸人に至るまで、豪華絢爛な佐野文二郎氏のイラストも必見です!

 

日本の芸能史に何が起こったか、ぜひ本書で目撃してください。

著者紹介

高田 文夫(タカダ フミオ)

1948年、渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科卒業と同時に放送作家の道を歩む。
83年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼で88年に真打昇進。
89年『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)スタート。
「週刊ポスト」(小学館)、「月刊HANADA」(飛鳥新社)にて連載中。「笑芸」に関する著書多数。

松岡 昇(マツオカ ノボル)

1962年、山口県生まれ。日大在学中に高田文夫に弟子入り。
『ビートたけしのオールナイトニッポン』のハガキ仕分けを皮切りに、笑福亭鶴光、伊集院光、ナイツ、清水ミチコなどのラジオ番組を担当。
清水ミチコをアネキ、髙橋克実をアニキと尻尾を振る姿から、師匠・高田に「子分肌マツオカ」と命名される。

和田 尚久(ワダ ナオヒサ)

1971年、台東区生まれ。放送作家。
担当番組に『立川談志最後のラジオ』(QR)、『談志の遺言』(TBSラジオ)、『友近の東京八景』(NHKラジオ第1)、ラジオドラマ『町の底を流れるのは』(QR)ほか。
コントの台本なども書くよろず雑文業。〈落語〉や〈笑い〉に関する執筆多数。

ここだけの話

【ギャグ語辞典特別企画】高田文夫×ナイツ塙宣之 対談 アンコール

 『ギャグ語辞典』では、本書の企画・執筆をされた放送作家高田文夫氏と、芸人であるナイツ塙宣之さんとの対談が実現!

 

 話題は塙さんが子供の頃に見ていたテレビ番組や、浅草の師匠たちの裏話伝説のギャグ誕生秘話まで。

 

ここでは、本書に収まりきらなかった対談の未公開部分を、少しだけお届けします。

 

 

高田文夫(以下、高) ギャグといえば、志村けんさんが最初?

塙宣之(以下、塙) はい。最初ですね。

 あとどのへん?

 そうですねー、いかりやさんもですね。

 いかりやさんって、子供心に怖いと思わなかった? 面白い人だと思った?

 やっぱり怖いおじさんだと思ってましたね。ほんとに怒られてんじゃないか、みたいな。

 そうそう(笑)。それがいいんだよな。

 面白かったですよね。

 目上の偉い人、怖い人っていう感じだよな。「カラスの勝手」とか「東村山音頭」は?

 「東村山音頭」は全然わかんなくて、「カラスの勝手でしょ」は、めちゃめちゃ流行ってて、学校でもみんな言ってましたけど、何が流行ったのか全然わかってなくて。元の曲自体を知らなかったんです。

 え、童謡で習ってない?

 習ってないんですよ。

 『七つの子』のパロディだってわかんなかったの?

 パロディだってわかってなくて、『カラスの勝手でしょ』っていう曲だと思ってたんです。僕らの世代、みんなそうだと思いますよ。でもめちゃめちゃ笑ってましたね。「志村うしろー!」とか。

 それ言ってたクチだな(笑)? 浅草の漫才師のフレーズもさ、いろいろあるじゃん?

 あー、新山ひでや・やすこ師匠は、ずーっと流行らなかったですけど「その言い方って好きだなぁ」とか。

 そうそう。俺好きなの、それ。間がいいんだよな。

 そういう、“フレーズ”をずっと使い続けろ、と言われてきたんですよね。昭和のいる師匠の「へーへーほーほー」とかもそうですよね。

 それ俺、イチオシで売ったんだから。「へーへーほーほー」「しょうがないしょうがないしょうがないしょうがない」。

 まさにそうですよね。「赤あげて」とかを、ナンセンス師匠がやってたっていうのを知らなくて、すごくびっくりしました。

 元々キャバレーで流行ってたの。それをナンセンストリオが舞台でやりだしてうけた。昭和40年代の前半の演芸ブームの頃にトリオブームっていうのがあって、三人組がテレビにものすごく出てた。

 今って、三人組だとコントが多いですけど、

 コントだよ。ナンセンストリオはさ、忍者の格好したりするんだから。忍者の格好して「赤あげて」やったり、「親ガメの背中に子ガメを乗せて~」ってやるからね。

 キャバレーとかの営業が多かったって、師匠たちは言いますよね。「今、若手ってキャバレーないから大変だよなー」って、みんな言うんですよね。

 キャバレー全盛だから、一晩に3軒、4軒かけもちすんだよ。ナンセンストリオは、着替えなんかできないくらい忙しいから、あの三人で忍者の格好で電車に飛び乗ったんだからね。

 え~!

 みんなびっくりして、「忍者が乗ってきた!」って(笑)。池袋から新宿まで忍者のまま飛び乗って、そのままキャバレーでやって、また飛び乗って上野行って、っていう話を聞いたね。

 そうだったんですね~、知らなかったです。

 こうやって世代が違うと、当然知ってると思ってることをみんな知らなかったりさ。世代って大事だよな。だって今の子たちに「バウバウ」って言ったってわかんないだろ? きっと(笑)。

 絶対わかんないですね。

 俺と松村邦洋だってわかんないだろ?

 ぜっっったいわかんないですね。僕でさえ、ちょっとわかんないですもん。

 あれ、『オールナイトニッポン』でたけちゃんと笑ってる俺なんだよな。

 松村さんの変なギャグだと思ってましたもん。

 俺を真似できる松村くんが発明したんだよね。バウバウって聞こえたんだよ。『オールナイトニッポン』でずーっと俺の喋りを、音だけを聞いてて、テレビで『北野ファンクラブ』見たら、俺が手を叩いてたから、「動きってこうやるんだ」ってわかったんだって。そんで「バウバウ」が大ブレイクする。

 バウバウなんか、言ってないですよね(笑)?

 バウバウなんて、犬じゃないんだからさあ(笑)。俺は犬か! アメリカの犬じゃないんだからさあ。バウバウなんて言わないんだよ。クックドゥードゥルドゥーじゃないんだからさあ。

 ほんとだ。「ハンマカンマ」みたいなやつですよね? ハリウッドザコシショウの。あれ、『古畑任三郎』見てない人には、わけわかんないですよね。同じだ。

 そうそう。ザコシショウだよ。俺バウバウなんて言わないんだけど、松村くんの耳にはバウバウって聞こえたんだよ。それで流行ったんだから。それを冠にしてさ、バウバウってタイトルで、「バウバウなんとか大賞」とか特番を何回もやってるから(笑)。

 すごいっすねえー!

 一瞬、すっごいうけたんだよ。その一瞬がずれちゃうと、「知らない」ってなって、もう、面白さがわかんないんだよな。やっぱり、その空気感のなかでしか笑えないっていうのはあるんだよね。

 その時しか。なるほど、なるほど。

 だから活字で残しておくのは大事だろ? 「これはこういう意味か」って、この本で確認してもらえば、さ。

 芸人も欲しいでしょうしね。こういうの。

 ねえ! すごいことだよ。

商品名 ギャグ語辞典

商品名(カナ) ギャグゴジテン

著者 高田 文夫

イラスト 佐野 文二郎

著者 松岡 昇

著者 和田 尚久

判型 A5

ページ数 200

はじめに
この本の見方と楽しみ方
笑芸の世界へようこそ!
スター集団FILE
伝説のモンスター番組たち
綴じ込み付録 テレビ バラエティ番組年表
芸人の “世代” を斬る!
台東区出身の芸人

ギャグ語「あ」~「わ」

コラム
笑芸きょうだい
芸人が書いた本 ベストセレクション〈20世紀編〉
モノマネレパートリー 清水ミチコ&松村邦洋 ウソ(声)八百
さんまが演じたタケちゃんマンの敵
笑芸協会いろいろ
外国人・ハーフタレント
芸人が書いた本 ベストセレクション〈21世紀編〉
永久保存版 芸人の名言・珍言・座右の銘

高田文夫×ナイツ塙宣之 対談 「笑いを知る」前編・後編

おわりに
INDEX

お詫びと訂正

関連情報