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天文・宇宙
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天文ガイド 2023年10月号

編集: 天文ガイド編集部

定価(税込)1,100円

発売日2023年09月05日

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特集は運用1周年となるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。ほか9/21アンタレス食、西村新彗星など。 天文ガイド編集部 : 佐々木

内容

■【特集:ファーストライトから1年 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が見た宇宙】
塚田 健、沼澤茂美
 2021年10月25日に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)。打上げのおよそ1ヵ月後に太陽-地球系のラグランジュ点L2を周回するハロー軌道に到達、JWSTは2022年7月11日から13日にかけて最初の観測画像・データが公開されました。1年が経ち、JWSTは数々の科学的成果を挙げ、また、美しい宇宙の姿を私たちに届けてくれました。ファーストライトから1周年を機に、JWSTが“見た”宇宙をビジュアルに紹介します。

 

■【C/2023 P1西村彗星発見!】
井川俊彦
8月13日3時43分、静岡県掛川市のアマチュア天文家・西村栄男さん(74)が新彗星C/2023 P1を発見しました。東北東の低空(ふたご座領域内)に光度10.3等での発見でした。西村さんは前回2021年7月にC/2021 O1彗星を発見しており、わずか2年での新たな発見という快挙でした。発見の経緯とともに、8月下旬~9月上旬に予報光度4~5等級で見ごろとなる彗星の詳しい情報も紹介します。

 

■【日本で見られるのは18年ぶり 9月21日のアンタレス食】
早水 勉
9月21日の日没ごろ、さそり座の1等星アンタレス(1.1等)が月に隠されるアンタレス食が全国で見られます。日本で見られる好条件の1等星食としては5年ぶり、アンタレス食は18年ぶりとなる。アンタレス食の予報とメカニズム、観察の方法を紹介します。

 

■【「Pro」の名を冠したアストログラフ Askar FMA180pro、FRA300Pro】
中西アキオ
高品質の屈折望遠鏡のラインナップを展開している中国Askarブランド。特に「Pro」の名を冠し、天体写真撮影を意識して造られたモデルは、大きく注目されています。「Pro」モデルのうちFMA180 pro、FRA300Proの2種のアストログラフをオーストラリアに持ち出し、試写を行いました。注目のモデルを作例とともに紹介します。

 

★★★ZOOM用バーチャル背景画像★★★

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ここだけの話

大盛況!「胎内星まつり」4年ぶりのリアル開催

 国内最大規模の「星まつり」である「胎内星まつり」が8月18日(金)~8月20日(日)、新潟県胎内市で開催されました。

 

 胎内星まつりはコロナのために、2020年~2022年はオンラインのみで開催。今年2023年は4年ぶりの完全リアル開催となりました。懸念された台風の影響もほぼなく、2夜3日間好天となり、無事、星空を望むことができました。

 

 久々のリアル会場開催のためか、かつてない多くの来場者が訪れました。望遠鏡・光学機器メーカーの出展も過去最多。特に今回は海外からの出展・来場者が多いのが特徴的でした。中国、台湾の天文関連メーカーや台北市天文協会のメンバーが数十人で訪れ、日本の天文ファンとの交流が盛んに行われました。

 

 

 会場では多彩なプログラムが行われました(下記ホームページから、YouTubeのアーカイブ動画で一部を視聴できます)。

 

 天文ガイド編集部が進行を担当する「星まつり夜話」では、出展メーカーの新製品、注目製品の紹介トークのほか、星まつりに訪れたゲストを迎えてのトークを行いました。

 写真は、オーストラリアから星まつりを訪れたジョン・ゴールドスミスさん(右)。ゴールドスミスさんは、2022年末に亡くなられた藤井 旭さんがオーストラリアのチロ天文台南天ステーションを創る以前から、長い交流のあった天文ファンです。

 

 藤井さん逝去の報を聞き、日本に訪れたいと考え、胎内星まつりの「星空夜話」コーナーで、40年にわたる藤井旭さんとの交流の様子を紹介してくれました。

 

 白河天体観測所メンバーの大野裕明さん(星の村天文台 台長。右から2人目)、星まつり実行委員会の沼澤茂美さん(天体写真家。左から2人目)、星まつり第1回目から途切れず参加している井川俊彦さん(天文ガイドカメラマン。左)と共に、藤井旭さんの活動、藤井さんらが始めた、星まつりの原型ともいえる「星空への招待」などの思い出を振り返りました。

 

 

 胎内星まつりの様子は『天文ガイド』2023年11月号(10月5日発売)で、注目の製品紹介をはじめ、詳しく紹介します。

ぜひご覧ください。

 

 

●胎内星まつり2023 ホームページ:http://www.tainai.jp/

雑誌紹介

1965年創刊。星空と宇宙に関心がある人のための月刊誌。話題の星空イベントの楽しみ方から、注目の宇宙の話題までをわかりやすく紹介します。星空観察の仕方、最新の宇宙探査の解説記事、星空風景写真を初めて撮る人のための撮影方法紹介、天体望遠鏡の使い方、注目の天文グッズ紹介、ディープな天体写真撮影テクニックなど、ビギナーからベテランまで楽しめる幅広い内容です。記事と連動した星空動画は天文ガイドYouTubeチャンネルに毎月アップ。電子版でも購読いただけます。

商品名天文ガイド 2023年10月号

商品名(カナ)テンモンガイド 2023ネン10ガツゴウ

編集者名天文ガイド編集部

判型B5

【特集】
ファーストライトから1年
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が見た宇宙/塚田健、沼澤茂美

 

C/2023 P1西村彗星発見!/井川俊彦

 

日本で見られるのは18年ぶり 9月21日アンタレス食/早水 勉

 

「Pro」の名を冠したコンパクトなアストログラフ
Askar FMA180 pro・FRA300 Proレビュー/中西アキオ

 

【TOPICS】
志賀高原天空フェス開催/小出有花
星明かり月明かり/牛山俊男
篠原ともえさん「東京プラネタリー☆カフェ」公開収録イベント開催レポート/井川俊彦
星空撮影QUICKガイド/成澤広幸
太陽を撮る/山崎明宏
RC ASTROの画像処理ツール/西條善弘
ノチウ-アイヌの星座をたずねて-/成瀬裕子
10月14日の金環日食の概要/塩田和生
プラネタリウム100年 地上の星を訪ねて/塚田 健
N.I.N.A.Version2.0⑤/須永閑

 

【THE SKY】
10月の星空と天体観測/沼澤茂美、脇屋奈々代

 

【NEWS&EVENT】
ASTRO NEWS/内藤誠一郎、塚田 健、三浦飛未来
ASTRO SPOTS+全国天文イベント情報

 

【天体写真】
読者の天体写真
入選者の声(最優秀賞受賞者手記)

 

【連載】
月のある絶景/榎本 司
星雲・星団案内/津村光則
天文学コンサイス/半田利弘
リーマンサットa go-go!/ヨッシー
柳家小ゑんのエントロピーガイア!
今日からロケッティア!/足立昌孝
宇宙天気/篠原 学
星のある場所/森 雅之

 

【観測ガイド】
天文データ/相馬 充 流星ガイド/長田和弘 星食ガイド/広瀬敏夫
変光星ガイド/大島誠人 変光星の近況/広沢憲治 太陽黒点近況/時政典孝
小惑星ガイド/渡辺和郎 人工天体/橋本就安 惑星の近況/堀川邦昭
彗星ガイド/中野主一

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