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最新号

BIOSTORY vol.45

人と自然の新しい物語

編集: BIOSTORY編集委員会

定価(税込)1,650円

発売日2026年05月25日

内容

2大特集「南九州の照葉樹林と人」「武蔵野台地の畑作文化と狭山茶」を通して、人と自然の新しい物語を考察する、生き物文化誌学会による『BIOSTORY』45号。

 

特集1「南九州の照葉樹林と人」では、南九州の照葉樹林を舞台に、森と人の関係を歴史・文化・現代の視点から多角的に捉える。狩猟や焼畑、林業などに支えられてきた山村の暮らしは、長い時間の中で変化しつつも、祭りや共同体の営みを通じて持続可能な生活様式を育んできた。本特集では、照葉樹林帯における人間活動の特性とその歴史的変遷を明らかにするとともに、地域資源を活かした現代の地域再生の試みを紹介し、森と共生する新たな生き方の可能性を探る。

 

特集2「武蔵野台地の畑作文化と狭山茶」は、ヒマラヤに端を発する茶文化を背景に、日本有数の寒冷地産地である狭山茶と武蔵野台地の畑作文化を多面的に探る特集。台地の水はけの良い土壌や雑木林と共存する農業環境の中で、茶はサツマイモや養蚕などと結びついた複合的な生業の一部として発展してきた。さらに、プランテーション型とは異なる在来型の茶生産、歴史的変遷、消費の変化やお茶離れの課題も踏まえ、地域に根ざした茶文化の持続と再生の可能性を考察する。

 

「自然を読む」では、カナダのクマについてのエッセイを掲載。近年日本で被害が大きな問題となっている野生のクマについて、カナダでも同様に人間とクマとの共存が大きな課題となっている。カナダの環境人類学者による実体験を例に、クマの生息域と人間の生活圏の重なりについて考える。

雑誌紹介

「生き物」をめぐる豊かな智と情報の発掘を目指す、生き物文化誌学会が編纂する学会誌。

商品名BIOSTORY vol.45

商品名(カナ)ビオストーリー ボリュームヨンジュウヨゴ

編集者名BIOSTORY 編集委員会

判型B5

ページ数112

ISBN978-4-416-62506-4

連載(珍品図鑑)ジャワトラ毛皮のベルト 今村宏之
特集1 南九州の照葉樹林と人
序論 地域の生き物を活かす文化 鈴木良幸/池谷和信
論文 アジア東部の森と人――照葉樹林帯の変遷と文化 湯浅浩史
論文 南九州における人と森の関係史――考古資料を主な手がかりとして 松本 茂
論文 九州山地の焼畑民と照葉樹の森 川野和昭
論文 衰退する集落と人々の生存戦略 鈴木良幸
論文 山でのユズ栽培と銀鏡神楽 濵砂修司
論文 照葉樹林を守ったことで生まれた世界 郷田美紀子
総合討論 南九州の照葉樹林と人を活かす新たな視点

特集2 武蔵野台地の畑作文化と狭山茶
序論 ヒマラヤから武蔵野台地へ 渡辺和之
論文 狭山茶の歴史を展望する――味の狭山茶を求めて 工藤 宏
論文 寒冷チャ産地・埼玉県「狭山茶」の品種育成 高橋 淳
論文 狭山茶の生産と流通――吉野園の事例から 吉野誠一/渡辺和之
総括 ペットボトルのお茶と消費者 山西康弘
論文 耕作放棄茶園の植物遷移と活用につい 岩田文明
論文 多元化する宇治茶の生産景観と体験型ツーリズムの可能性 森 正美
コラム 茶葉選別機の歴史と仕組みの概略 成田廣枝
総括 寒冷な武蔵野台地に芽吹き出た都郊外の農家の茶業 渡辺和之

連載(アフリカのエスノバイオロジー 第2回) 野生と栽培のあいだ――タンザニアにおけるエスノボタニー研究から 八塚春名
フィールドレポート海外  南極観測隊と地衣類調査 田留健介
自然を読む カナダの森で、クマと暮らす――生息域と生活圏のはざま デイビッド・ジャクリン/野林厚志
自然を読む 定期市でみたブタと人のかかわり 池谷和信
自然を読む 変わる魚介類の地方名――大阪湾沿岸のイワシ漁から 中井精一
論文 横浜市のクモ相撲「ホンチ遊び」で使用される道具の機能 岩月健吾

おすすめの本 アジア・太平洋からはじめる「干潟文化学」へのいざない 中野真備

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