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染錦の技法

絢爛豪華な世界を生み出す究極の絵付け オリジナル31図案付き

著者: 有坂 多絵子

定価(税込)4,950円

発売日2023年03月14日

ISBN978-4-416-52311-7

有田焼や九谷焼でおなじみ、絢爛豪華な染錦を描くための初めての技法書。

内容

染錦 ——それは下絵付けと上絵付けを組み合わせた絢爛豪華な絵付け芸術の最高峰のひとつ。その華やかな仕上がりは、陶磁器絵付けの道を本気で志したことのある者なら、誰しも一度はあこがれるはず。

 

これまで、染錦の制作技法は陶磁器絵付け産地の技術者や芸術家のみが知るところで、一般の陶芸家には敷居の高いものでした。そのため、この分野の専門書はほとんど存在せず、部分的な情報のみが時折雑誌などで流出する程度でした。本書は陶磁器絵付けの本場で修業した著者が、染錦を描くという点に特化して、包括的に解説した1冊です。

 

染錦の基礎知識から、使用する道具や材料、下絵付け(染付)、上絵付の流れと実践、注意すべきポイントなどを豊富な写真とともに詳述。また、QRコードで動画連動しているので、わかりやすさもアップ。
巻末には本書掲載作品の図案を多数掲載しています。人気の伝統柄や著者オリジナルの精緻なデザインの31作の図案は、これからの創作にきっと役立つはずです。

 

著書『絵付けの教科書』(2023年2月発売)も合わせてご参照ください。

著者紹介

有坂 多絵子(アリサカ タエコ)

三大絵付け産地である有田、瀬戸、九谷で第一線の陶芸家から技術を学び、教室などで教える。精緻かつ華やかな絵付けにはファンが多い。厚生労働大臣認可一級技能士(陶磁器絵付け)。著書に『染め付け』『絵付けの教科書』(誠文堂新光社)がある。

ここだけの話

計81点を2日間で撮りきる!

2022年9月、都内の陶芸教室をお借りして掲載作品の撮影を行いました。

いわゆる「ブツ撮り」です。

 

実はこの撮影は2月刊行の『絵付けの教科書』と、3月刊行の本書『染錦の技法』を一緒に行うハードなもの。

 

とにかく作品数が多い!

 

絵付け50作、染錦31作を効率よく、2日間で撮り終えなくてはいけません。

 

 

作品ごとにバック地を決めて、カメラのセッティングを変えずに撮影できるものから順に、グループ分けしていきます。
作品によっては別アングルも撮る必要があるため、スムーズな進行がカギとなります。

器の撮影は危険がいっぱい!

さて、器はどうしても光が反射してしまうため、それを防ぐために、器に特殊なスプレーをかけて反射を抑えたりもします。

 

このスプレーがまぁ厄介でして、非常に滑るんです。

 

先生渾身の作品を前に緊張して、手に汗がにじんでいるところに、追い打ちをかけるように、スプレーでつるつるしたお皿が次々に手渡されるのです。

 

「落とした場合、弁償はいくらくらいだろう」

「果たして私の給料で払えるのか」

 

どんどん嫌な想像がふくらみ、冷や汗が止まらない撮影でした。

 

 

そんな緊張の撮影を無事に乗り越えて、ようやく生まれた『染錦の技法』。

ぜひ絢爛たる有坂作品をご堪能ください!

商品名 染錦の技法

商品名(カナ) ソメニシキノギホウ

著者名 有坂 多絵子

判型 B5

ページ数 160

はじめに
染錦の作業工程
1章 染錦の基本:染錦とは/染錦の材料と道具
2章 下絵付け:下絵付け(染付)の下準備/下絵付け(染付)の基本技法/下絵付け(染付)の特殊技法
3章 上絵付け:上絵付けの下準備/上絵付けの基本技法/上絵付けの応用技法
道具・絵の具の片付け
4章 染錦を描く〈実践編〉:染錦朝顔文小皿/染錦牡丹唐草文蝶型皿/染錦梅鶯文変型皿/染錦網金魚文皿/染錦手毬犬文大皿/染錦姫文角皿/染錦葡萄文皿/染錦巻物文小皿/染錦瓢箪文皿/染錦菊水文皿/染錦紫陽花文皿/染錦松竹梅文皿/染錦四君子文皿/染錦蝶文珈琲碗/染錦糸菊文酒器/染錦牡丹蝶文角皿/染錦鳥文香炉/染錦花尽くし文大皿/染錦鶴文皿/染錦犬文皿/染錦宝船文皿/染錦牡丹唐草文鉢/染錦正月文皿/染錦牡丹尽くし文変形皿/染錦龍文大皿/染錦兎文大皿/染錦四季花文皿/染錦桃の節句文(雛祭り文)大皿/染錦端午の節句文角皿/染錦鷺文大皿/染錦宝船文大皿
5章 図案と描き方
おわりに
佐賀県立九州陶磁文化館
染錦を描くためのコツと心構え
有坂多絵子認定教室
おすすめショップ・陶芸教室

お詫びと訂正

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