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イタリア菓子図鑑 お菓子の由来と作り方

伝統からモダンまで、知っておきたいイタリア郷土菓子107選

著者: 佐藤 礼子

定価(税込)2,750円

発売日2020年07月14日

ISBN978-4-416-52014-7

地方ごとの特徴が立ったイタリア菓子107種の由来とレシピ。

内容

南北に細長いイタリアは、郷土菓子も地方それぞれに特色があり、土地土地の風土や特産物、歴史に基づいた由来があります。

 

特徴としては、粉の味わいを大事にした焼き菓子が豊富で、見た目の素朴さとともに食べ飽きないおいしさがあります。
ナッツやドライフルーツ、フルーツの砂糖漬け、とうもろこしや麦などの穀類を多く使いますが、似た名称でも土地が変われば工程が変わり、一見見た目が似ていても生地の中身が違う…
地方ごとに独自の文化があるのがイタリア菓子の面白いところです。
アラブ文化の影響を色濃く受け継ぐシチリア島ともなると、イタリア本土とは違う独自の文化が見られます。

 

北部では日本でも人気のティラミスやパンドーロはヴェネト州、パンナコッタはピエモンテ州、パネトーネはロンバルディア州のもの、イタリアンレストランの定番ズコットは中部トスカーナ州、ババ(日本ではサバランでおなじみ)は南部カンパーニャ州、リコッタクリームたっぷりのカンノーロはシチリア島の名物です。

 

本書では、州ごとに107種類のイタリアンドルチェの、お菓子の由来とレシピを丁寧に解説します。
シンプルな見た目と、素朴で滋味深い味わいのイタリアン・ドルチェの魅力をお愉しみください。

著者紹介

佐藤 礼子(サトウ レイコ)

東京都生まれ。イタリア料理人、菓子職人を経て、洋菓子の商品開発やカフェの店舗企画のなどに従事。
2004年にイタリアに渡り、スローフードの学校で、イタリア全土の郷土料理、郷土菓子を学ぶ。
2006年から「ラ ターボラシチリアーナ」を立ち上げ、シチリアの郷土菓子や家庭料理を研究しながら、食に関する現地コーディネートなども行う。
著書に『シチリアのおうちレシピ』(講談社)、『シチリアの伝統菓子とマンマの手作り菓子』(当社)がある。

ここだけの話

コロナ禍に実感するイタリアへの旅心と菓子への甘い誘い

この本は、コロナとともに駆け抜けた一冊でした。

 

 

著者の佐藤礼子さんは、イタリアのシチリア島在住。撮影は、佐藤さんが1月と3月の2回に分け来日して行われました。

 

1月末は、武漢の話がニュースに出始めた頃だったか……とにかく、その頃はまだ世界がこんなことになるとは誰もが想像していない時期でした。

 

撮影後半戦となる3月頭。

まず、日本より先にイタリア北部で急速にコロナ感染が広まり、ヨーロッパがロックダウンし始めた頃。佐藤さんがはたしてイタリアから日本に来られるかどうか、危ぶまれていたなか、なんとか無事到着。

 

撮影を終え、感染が全土に広がるイタリアに戻るのにやや心配な我々スタッフではあったものの、家族の待つシチリアに帰っていきました。

 

そしてその数日後、イタリアは完全にロックダウンとなり、日本でも渡航禁止になっていきました。

 

その後の自粛中は、世間の様々な業界と同様に、出版業界も撮影を行うことができず、刊行延期を余儀なくされたケースも多々ありました。

 

 

つまりこの本は、コロナ感染拡大と外出自粛に文字通り追われるようにして、なんとか刊行までこぎつけた奇跡的ともいえるものなのです。

引き続きの家ごもり中に作りたくなる、焼きっぱなしの焼菓子たち

さて、このコロナ自粛中、世間ではお菓子作りが流行り、スーパーの棚から粉という粉が完全に姿を消しました。

 

私自身も、これまで仕事以外でお菓子を作ることはほぼありませんでしたが、インスタグラムを発端としたバナナブレッドブームにはもちろん、自粛中の皆の気持ちを盛り上げるべく、料理家さんが公開してくれるレシピを見ながら、お菓子作りの経験値を重ねていきました。

 

 

そんななか、佐藤さんとは日本とイタリアで文字通り密にやりとりし、この100品以上ものお菓子の由来原稿とレシピを仕上げて下さいました。

 

イタリア菓子の特徴は本書にも書いたとおり、素朴な焼きっぱなし菓子が非常に多くあります。また粉の産出国である穀物大国らしく、小麦粉はもちろん、とうもろこし粉やヘーゼルナッツ、そして個人的に気に入ったのは、片栗粉で作るもの。口当たりが軽くていくらでも食べられるが、カロリーも凄いと聞いて納得。

 

 

コロナ禍は、残念なことに、まだしばらくは続きそうです。旅も以前通りに気軽に、というわけにはまだまだいかないでしょう。

 

 

旅先の空気を吸いたくなった時、そして、甘いドルチェを欲する時

 

 

そんな時にはぜひ、このイタリア菓子図鑑を手に、イタリアの空気を感じてもらいつつ、素朴で粉の味わい深いお菓子を作ってみてください。

 

もしまたスーパーで薄力粉が手に入らなくなったら、強力粉、片栗粉だっていいかもしれない(同じものが出来るという意味ではありません)。そんな寛容さイタリア菓子の魅力でもあるように思います。

 

一刻も早くコロナが落ち着いて、本国イタリアへ、郷土菓子の旅に出かけられることを夢見つつ、この本が自粛中の皆さんの時間を少しでも豊かなものにしてくれることを、心から願います。

書名 イタリア菓子図鑑 お菓子の由来と作り方

書名(カナ) イタリアガシズカン オカシノユライトツクリカタ

著者 佐藤 礼子

判型 A5変(縦210mm×横152mm)

ページ数 240

はじめに
粉のおいしさを味わうイタリア菓子

 

北部
トルタ ディ ノッチョーレ/バーチ ディ ダーマ/リングエ ディ ガット/ボネ/パンナ コッタ/パンドルチェ ジェノヴェーゼ/ズブリゾローナ/アモール ポレンタ/マシゴットゥ/パネットーネ/トルタ ディ リゾ/トルタ ディ タリアテッレ/ピンツァ/ティラミス/パンドーロ/ストゥルーデル/カネデルリ ドルチ/プレスニッツ ほか

 

中部
カスタニャッチョ/カントゥッチ/ズッコット/ネッチ/ラッタイオーロ/トルチリオーネ/ベックーテ/カルチョーニ/マリトッツォ ほか

 

南部
ミリアッチョ ドルチェ/トルタ カプレーゼ/スフォリアテッラ/パスティエーラ/ゼッポレ ディ サン ジュゼッペ/ババ/フェッラテッレ ほか

 

島部
ズブリチョラータ/ビスコッティ レジーナ/ジェノヴェーゼ/スフィンチャ ディ サン ジュゼッペ/カッサータ シチリアーナ/グラニータ/クスクス ドルチェ/パパッシノス/セアダス ほか

 

ARTICOLI
1 イタリアのチョコレート文化
2 イタリアの宗教行事と祝い菓子/結婚式の菓子
3 菓子にまつわるイタリアの祭り
4 イタリア南北ビスコッティ比較
5 イタリアの修道院の歴史と役割
6 外国由来の菓子
7 イタリアの国民食ジェラート
8 イタリア人のバール文化と甘い朝ごはん

 

基本のレシピ/その他の生地とクリームについて/材料について
イタリアの菓子用語/菓子にまつわるイタリア語早見表/五十音順索引/アルファベット順索引/イタリア菓子の歴史/参考文献

お詫びと訂正

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