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アンモナイト学入門

殻の形から読み解く進化と生態

著者: 相場 大佑

定価(税込)2,420円

発売日2024年02月08日

ISBN978-4-416-52416-9

巻きの数だけ生き方がある!絶滅生物の魅力と謎に迫る

内容

著者紹介

相場 大佑(アイバ ダイスケ)

公益財団法人深田地質研究所研究員。1989年、東京都生まれ。2017年横浜国立大学大学院博士課程修了、博士(学術)。三笠市立博物館学芸員を経て現職。専門は古生物学(特に、化石頭足類アンモナイトの分類・進化・古生態)。アンモナイトの生物としての姿に迫るべく研究を進め、これまでに2新種を記載。また、学芸員時代に巡回展「ポケモン化石博物館」を企画し、総合監修を務める。著書に『僕とアンモナイトの1億年冒険記』(イースト・プレス)、『自然科学ハンドブック 化石図鑑』(創元社)など。

ここだけの話

アンモナイトはそこにいる

某月某日、喫茶店での打ち合わせを終えると、相場さん(本書の著者)が足を止めてじっと壁を見つめている。

 

ついに執筆の疲れが祟ったのか……と思っていると、「あ、ここにいますね」

 

 

アンモナイト化石である。

百貨店やホテルの壁面などの石材には、こんなふうに化石が含まれていることがある。

 

悲しいもので「ここ」と指を差されても、素人からすると「どこですか?」状態である。

 

 

化石を見る眼がないのである(以前、名人にキノコ狩りに連れて行ってもらった時のことを思い出した。次々と見つけ出される姿に、最新鋭のメガネ型センサーを装着しているのではないかと疑った)。もう少しだけ、よく見てみよう。

おわかりいただけただろうか。

 

いわゆる「ぐるぐる」が見えているわけではなく、ドーナツでいえば上から輪っかを見ているわけではなく、半分こにした時の断面を見ている、と思ってもらえばよいかもしれない。

 

もともと地下深くにあったものを切り出しているのだから、そういうこともあるだろう(むしろ「ぐるぐる」が見えるほうが珍しい?)。こうした化石が割と普通に見られるのだから、当時アンモナイトは本当にそこら中にいたんだろうなと感心してしまう。

 

 

 

こんなにも近くに、絶滅生物の痕跡がある。

 

一枚の壁が太古の海とつながっている。

 

そう考えると、日々の暮らしもちょっぴり楽しくなりそうです。
※本書でもコラム「街中アンモナイト図鑑」で石材中の化石を紹介しています。

商品名 アンモナイト学入門

商品名(カナ) アンモナイトガクニュウモン

著者名 相場 大佑

判型 B6

ページ数 296

第一章 アンモナイトのきほん
第二章 アンモナイトの進化と絶滅
第三章 アンモナイトの成長
第四章 アンモナイトの生態
第五章 アンモナイトのタフォノミー
第六章 異常巻アンモナイト
第七章 アンモナイトの復元

お詫びと訂正

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