商品名 六甲かもめ食堂 野菜が美味しい季節の献立
商品名（カナ） ロッコウカモメショクドウ ヤサイガオイシイキセツノコンダテ
著者名 船橋 律子
判型 B5
ページ数 112
ここだけの話
帯色にもこだわりが･･･
季節の食材を使って、仕込みの段階から丁寧に作られた料理がしみじみ美味しいと評判のかもめ食堂さんのレシピ本第2弾。第1弾のお弁当に続き、今回は春・夏・秋・冬の季節に合わせた献立をテーマにしています。
そんなかもめ食堂さんの第2弾でも、第1弾と同様に、料理家の高山なおみ先生にすてきな帯のコメントをいただきました。ここでは、この帯についてお話しさせていただこうと思います。
帯とは、本の内容を補足したり、著名な先生にコメントをいただくなどしてPRを行う販促ツールなのです。
帯を付ける場合、本の顔である表紙（カバー）のデザインも、この帯を意識したレイアウトになります。当然、色も表紙のデザインと補完しあう、もしくは強調させるなどの意図をもって決定されます（第1弾や類書との差別化など、実はもっと細かい選定理由もあるのですが、ざっくり言うとこんな感じです）。
かもめ食堂さんの第2弾の表紙は、全体的に赤い印象が強いものですので、帯はその赤の美しさを殺さず、かつ、書店さんでより目立つような色を選定する必要がありました。
そこでまず、青系、緑系、赤系などおおよその色を決めていきます。この本では、青、緑、赤の3色が検討され、結果、お互いの色を強調・補完しあえる青系で行こう！となったのです。
そして、実際に色校（本刷りの前に、実際に使用する紙に刷った色の出方を見るためのサンプル）を出したのは、写真にあるちょっと濃いめのブルーと、淡めのターコイズブルーの2案です（色見づらいですが…）。
これを実際のカバーに重ねたりして、文字の読みやすさなども見ながら検討していきました。
ここまでくると、２つの案の差異は非常に小さなものなので、最後は好みの問題になることもあります。この本でも、最終的には著者であるかもめ食堂さんのご意見を反映させ、濃いブルーの方に決定しました。
帯色ひとつにも、こんなこだわりや製作過程があるんだなと、感じていただきながら本書に興味を持っていただけたら幸いです。
